六つ目の竹かご

竹細工教室で、六つ目のかごを作りました。

六つ目の竹かご

初心者ですからひごの幅も厚みも不均一。それもあって、編み目の六角形も縁の円も歪んでいます。底は型紙に合わせたものの、立ち上げて側面を編むところで変形してしまいました。普通だと思っていた円形は、職人さんの技術だったということが、よくわかりました。

縁編みは大和結びですが、籐を手芸用のコードで代用しました。内縁と外縁の間も手芸用コードです。

かごに合わせて、データを作ってみました。

縁用に、編みかたの設定に「外縁・内縁を当てて大和結び」を加えたのでこれもつけておきます。また、バンドの種類で「竹ひご(1幅1ミリ)」に「本幅の幅」をセットすることで、集計値やカットリストに、面積長の代わりに幅が表示されるようにしてみました。

飛ばし編みのマルとバツのかご

Ver1.8.10の Squareでは、底と側面で目(すき間)を変えられるようになりましたので、飛ばし編みのかごを作ってみました。マルとバツの模様です。

飛ばし編みのマルとバツのかご

側面は、細幅ですき間なしの追いかけ編みです。CraftBandMesh でデザインすると連続したひもとして計算できるのですが、編み目をデザインするため、CraftBandSquare で作り、周ごと個別を、2段ごと連続、に読み替えました。

底はこんなです。縦横のすき間が小さいので網代に編み、横方向だけ3本幅の差しひもを編みこんで底を埋めました。

飛ばし編みのマルとバツのかご

追加された設定箇所です。

プレビューの編み図です。

データです。側面の編みひもの色は、茶色・空白を交互にしていますので、基本色を変えると段がわかりやすくなります。

V1.8.10 リリース

issue#74,86-89に対応しました。

[規定値]フォルダを選択可能に

[規定値]ボタンから、ひな型として指定したファイルを読み取る機能ですが、従来は1点だけでした。これを、ファイルではなくフォルダ指定に変更しました。既定値フォルダの中にファイルを置くだけで、何点でも、ひな型として使えるようになりました。

各アプリごと、ひな型を置く専用フォルダを作成してください。例えば「mesh-template」「square-template」など。日本語名でもOKです。そして、ひな型として使いたいデータファイル(.xml)をそのフォルダの中に入れてください。

つぎに、それぞれのアプリを起動して、[設定]メニューから[規定値保存フォルダ]を呼び出し、そのフォルダを指定してください。一度指定すれば、以降はいつでも[規定値]ボタンが使えるようになります。

それぞれのアプリの[規定値]ボタンをクリックすると、ひな型専用フォルダの中にあるデータファイルがリストアップされます。選ぶ際の参考に、目標寸法やタイトルなどの情報も表示されます。

①使いたいデータをクリックして選択すると
②画面下部、ロード対象として指定されますので
③[ロードする]ボタンをクリックすると、現データに読み取られます
 (この操作で、ひな型自体が変更されることはありません)

よく使うサイズ、S,M,L をあらかじめ用意しておくとか、楕円底パターンを作っておくとか、自分専用のライブラリが構築できます。

CraftBandMesh のプレビュー画像

Meshのプレビュー画像で、「右上」か「全体」かが選べるようになりました。
他のアプリと同じように、底全体を見られるようになりました。

その他

  • 「バンドの種類」の設定に「基本のひも幅」が増えました。数値をセットしておくと、そのバンドを使って「新規作成」した時の「基本のひも幅」になります。
  • CraftBandSquare で、高さの目(すき間高)として、底の目(すき間)とは異なる数値が設定できるようになりました。変えたい場合は「底とは別」のチェックをONにしてください。
  • 現対象の設定ファイルの識別情報が、表示・編集可能になりました。

ダウンロードはこちら。
Release v1.8.10 のリリース

※サンプル設定ファイルは、「竹ひご(1幅1ミリ)」「汎用(1幅1ミリ)」の「基本のひも幅」を各 5と10にしています。それ以外の変更はありません。

PPバンド・マルとバツのかご(CircleとCross)

斜め編みのかご、ライン模様の応用です。以前ご紹介した鍋つかみのサイト「Piglet’s Potholder Patterns」から、<浮かぶ丸> Floating-Circleと、<十文字> Criss-Cross 模様を組み合わせてみました。

使用した模様はこちら <浮かぶ丸>Floating-Circle-19.png (1274×1649)
<十文字>Criss-Cross-19.png (1274×1649)

マルとバツのかご

試作なのであまり大きくてもと思い、1/2幅で作ったのですが、メチャ歪んでしまいました。キレイに詰められていないので、ラインの模様もデコボコです。それでも何とか、丸とバツには見えるでしょう、、遠くから見れば。

底から見たところ。ラインをつなげるため、正方形です。高さに0.5個をプラスすることで、縁の折り返しが同じ色に重なりました。

マルとバツのかごの底

底編み図です。

[プレビュー2]画像。側面を編むときの編み図です。

CraftBandSquare45 のデータです。

鍋つかみには19本ベースと27本ベースがあり、このかごは19本ベースをもとに作りました。実はその前に、27本ベースのデータも作ってみたのです。もう少し大きく作りたい、上手な方は、こちらのデータも使ってみて下さい。

補助線の描画、方眼の例

かごをデザインする場合は、かご形状のプレビューが得られます。でも、メッシュワークでは、最終的に作りたい形とは別に、模様だけを作るケースがあります。そのような場合、作りたいサイズで補助線が引かれていると便利でしょう。

また、縮小印刷した図の背景に、方眼が描画されていれば、配置や長さの参考になります。

Ver1.8.6で加わった「補助線」の機能を使えば、線の種類は限定的ですが、プレビュー図にこのような線を加えることができます。

補助線機能で方眼

[追加品]として次のような補助線を加えました。集計対象外ですので、ひもの長さにはカウントされません。

中央が原点(0,0)です。
横線は

  • 原点を通るライン1本 紫
  • +10mm ごとに、15本 ピンク、原点から上に
  • -10mmごとに、15本 オレンジ、原点から下に

縦線は

  • 原点を通るライン1本 深緑
  • +10mm ごとに、11本 シアン、原点から右に
  • -10mmごとに、11本 紺、原点から左に

CraftBandHexagonの例ですが、追加品の機能は全5点のアプリで共通ですので、いずれのアプリにおいても同じような線をひくことができます。

例のデータです。データは説明用に色をつけていますが、最初の図は「線のみ(細)」と「線のみ」を使い、リスト出力記号も空にしたものです。