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CraftBandSquareで作成

交色連段桝網代(2)のボックス

名称連段桝 網代 編み (2)
名称(読み)れんだんます あじろ あみ (2)
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平8 × 垂直6
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「62 交色連段桝網代(2)」でボックスを作ってみました。

エッシャーの絵のような花模様です。模様の単位は 8×6と偶数ですが、中心が1点の模様なので、正方形ではなく、横ひもをプラス1・縦ひもをマイナス1とした長方形にしました。

交色連段桝網代(2)のボックス

底も同じ連段桝網代(2)にしてみました。同色だと模様は見えにくいです。

交色連段桝網代(2)のボックスの底

1,3,5でできた花模様にもかかわらず、花ますあじろ連続ますあじろほど目にすることがないのは、やはりちょっと編みにくいからだと思います。鱗網代編みの時に検討した、含まれる構造、があるのです。

編み図です。

連段桝網代(2)

データです。底と側面、いずれも1単位の模様ですが、底は回転&シフトしています。

『カラフルなプラかごをデザインしよう』令和5年度後期りぶら講座のお知らせ

かごをデザインするソフトCraftBandMeshシリーズ 2回目の講習会です。
今回はCraftBandSquareを使って、PPバンドのかごのレシピを作ります。

基本操作(概算・本数・色・付属品・プレビュー・ひもリストetc.)は前回と共通です。
サイズを設定し、組み方を指定し、色を合わせ、差しひもを加えて…アイデアを、目に見える・作れる形へ。オリジナルなかごをデザインしましょう。

各自のパソコンにソフトをインストールし、代表的なパターンを演習します。ソフトや作成したデータは、そのまま持ち帰って活用することができます。

皆様のご参加をお待ちしております。(参加者特典あり)

講座名令和5年度後期りぶら講座
「カラフルなプラかごをデザインしよう」
日時2024年1月21日(日) 13:30~15:00
会場図書館交流プラザ りぶら 会議室302
受講料
教材費
無料 
定員20名 どなたでも参加可。当日空席があれば参加可。
持ち物Windowsパソコンをご持参ください。
ソフトをインストールして各自演習します。(事前インストールされれば効率的)
申込期限2024年1月11日(木)
申込方法りぶら講座ホームページhttps://www.libra-kouza.com/から申し込み
もしくは図書館交流プラザにある申込書をりぶらサポータークラブ事務局に提出
連絡先講座内容に関するお問い合わせはこちら。もしくはお問い合わせより。
申し込みに関してはりぶらサポータークラブ事務局へ。

配布チラシ画像

チラシ表面
チラシ裏面

講習内容

1.   (前回のおさらい)共通操作

まず、先にインストールしたソフトを更新します。
サイズや本数・縁の始末の設定と計算寸法、プレビュー・カットリスト出力など、共通の基本操作を確認しましょう。

2.   (演習1)片側同色

ひもの方向ごとに色を設定するタイプです。上下の組み方がそのまま模様になります。繰り返しパターンのつながりと配置を設定しましょう。

3.   (演習2)交互2色

各方向、同じ2色が交互になるタイプです。バンド数のパターンを作り、部分的に組み方を変えてみましょう。意外な模様が現れてきます。

4.   (演習3)差しひも

ベースとなる四角いかごに、差しひもを加えてみましょう。幅と色、方向(水平/垂直/斜め)を指定することができます。何本ごとに何色を設定するかで模様を作ります。

5.   (応用演習)組み合わせ

余裕のある方は、好きなサイズで、縦横に複数色や繰り返し色を指定したり、パターンの数や組み方を変えたり、出来上がりを見ながら自分オリジナルを編集してみましょう。 持ち手も加えてみましょう。

6.   質疑応答

ご質問・ご意見・何でもどうぞ。
ソフトに関するご要望も、あればどうぞ。

Q&A

Q. 第1回目の講習を受けていないのですが大丈夫でしょうか?
A. はい。シリーズのソフトですが、前回はWordで今回はExcelのようなものでしょうか。資料はWebで公開されていますので気になる方はご一読ください。

Q. 講習会に参加しないとソフトを使えないのですか?
A. フリーソフトですから、公開されている情報をもとにご自分でパソコンにインストールされれば、いつでも、誰でも、使うことができます。

Q. 使えるのは標準的な1.5cm幅のPPバンドだけですか?
A. ソフトには、任意幅のバンドを追加で登録し、色を設定できる機能があります。そもそもPPバンドに限りません。前回は紙バンドでしたし、リボンなどにも応用できます。

Q. パソコンを持っていないのですが、参加できますか?
A. 参加して話を聞いていただくことは可能です。でも、その後、ソフトを使いたければ、Windowsパソコンが必要になります。

Q. スマホのアプリとして使えないのですか?
A. 開発途上ですので、まずはパソコン専用です。シリーズが完結したら検討しますが、その頃にはAIがソフトを解読して、アプリの代わりをしてくれるのではないでしょうか。

Q. デザインした作品の作り方は教えてもらえるのですか?
A. 講習はソフトを使ってレシピを作るところまでです。作り方は、本やネットで調べる、教室で教わるなどしてください。

講座情報掲載

チラシのPDFはこちら

追記
講座は終了しました。講座内容はこちらでご覧いただけます。

市松網代のボックス

名称市松 網代 編み
名称(読み)いちまつ あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位10 × 10
バンド幅
水平A色 垂直B色
飛び数5
対称性
備考

ひきつづき「八女市伝統工芸館」の「竹編組見本」からです。
「65 市松網代」を交色連段網代のボックスと同じサイズで作ってみました。

模様の単位は 10 × 10 で、飛び数5だけで出来ています。側面を編むとき、垂直ひもがばらけて編みにくかったのですが、5本中4本がセットになっていることに気付き、4本を固定するようにしたら、2つ飛びの網代編みだったということがわかりました。最初から気付いていればもっと簡単・上手に編めたかもしれないのに。

市松網代のボックス

底も市松網代です。

編み図です。

データです。底・側面とも、模様の1単位が入っています。

交色連段網代のボックス

名称連段 網代 編み
名称(読み)れんだん あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平40 × 垂直8
バンド幅
飛び数2,3,4,5,6
対称性
備考

竹細工の伝統的な模様を探していて、九州の別府市や八女市に展示館があることを知りました。中でも、福岡県八女市の「八女市伝統工芸館」には、120種類もの「竹編組見本」が展示されているそうです。いろいろな方がその素晴らしさをレポートされています。

「竹編組見本」の使用について八女市伝統工芸館に問い合わせたところ、

日本に伝承、各地で発展した竹の編み方の資料として展示しておりますので、お使いいただいてかまいません。

とのことでしたので、網代編み系統をいくつか、作ってみようと思います。

竹編組見本には、番号と名前がついています。まず「50 交色連段網代」です。ボックスにしてみました。

交色連段網代のボックス

ぱっと目につくのは5つの繰り返しですが、単位は 40 × 8 で、すこしづつ段をずらすことで、8ブロックで連続する階段模様を作っていたのでした。縦ひも・横ひも各20本にしましたので、4つの側面を一周してひと模様です。

底も同じ連段網代です。交色じゃなくても階段模様がわかります。編むというより、敷き詰める、という感じです。

交色連段網代のボックスの底

編み図です。

データです。底、側面とも、連段網代の1単位ですが、底は重なりを避けるため少しシフトしています。

PPバンド・四つ目崩しのかご

四つ目崩しは、縦横の編み目の間に正方形のすき間(目)をとり、目に斜めに差しひもを通していきます。ひとつの目に1本通るのが基本のようです。

これをPPバンドで作れないか、試してみました。PPバンドには接着材は使えませんので、目の対角線長をバンド幅と同じになるよう設定すれば、差しひもで固定できるかも、と考えたのです。

基本のひも幅≒対角線長

また、基本の四つ目のかごだと側面の端のバンド2本をセットで扱うことになりますが、端にも目を作って差しひもを通したい。そのため、上下左右に0.5個の目を作って、合わせて1個ぶんの目ができるようにしました。上下左右半分の目の 四つ目のかごの設定です。

できたかごがこちら。

四つ目崩しのかご

追加で必要となる端の差しひもについては、上下左右半分の目の 四つ目のかごでは、側面に4本の差しひもを加えましたが、今回は、バンドの種類の設定で「目と数える端の目」を0.5にすることで、自動生成させました。

こんな図になります。

四つ目崩しのかごの編み図

ただし、側面を立ち上げるところで目が4つ増えたため、底の目の数と合わず、無理矢理調整している箇所があります。

ということで、底にちょっと穴が開いてしまいましたが、かご自体は結構しっかりした感じで、差しひもで固定、はできているようです。きれいに作るのはなかなか難しいですが。

データです。

文庫網代編みAのトレイ

名称文庫 網代 編み A
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ A
模様タイプ中心部と4象限
単位4象限部分は 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
72ページ「13 文庫網代編みA」を作ってみました。

ますあじろ編みがベースですが、中央部分が4点だけ連続ますあじろになっています。

文庫網代編みAのトレイ

文庫網代編みBのトレイより、バンド1本(4本幅で3本)ぶん、小さくしました。
「文庫」ですから、書類を入れる箱、ですよね。AとB、合わせて文庫、というわけです。

文庫網代編みAと文庫網代編みB

データです。同じく、内側から見た編み図で作っています。

文庫網代編みBのトレイ

名称文庫 網代 編み B
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ B
模様タイプ斜めに帯領域で分割
単位右上・左下領域は 10×10
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
73ページ「41 文庫網代編みB」でトレイを作ってみました。

斜めに右上側と左下側に分断され、それぞれの領域は、花ますあじろの表と裏になっています。

文庫網代編みB

底です。斜め線の方向と、裏表が逆になります。

文庫網代編みBの底

内側から見た編み図で作りました。側面に模様が続くよう、位置を調整しています。側面は縦ひもと同じ色で編みましたが、わかりやすくするため、図では色を変えました。

データです。

PPバンドのマット・重ね桝網代編み(かさねますあじろあみ)

名称重ね桝 網代 編み
変形桝 網代 編み
名称(読み)かさねます あじろ あみ
へんけいます あじろ あみ
模様タイプ水平は単位の繰り返し
垂直は上下に2分割
単位水平22
垂直は上下各6
バンド幅
飛び数1,3,5
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
68ページ「10 重ね桝網代編み」を作ってみました。

桝形が作られるのは上下中央の横並びのみ、上下には山形がつながる模様だと推測しました。上下にも桝が出てくるのは、縦菱網代編み横菱網代編みだろうと思ったので。
ですので、水平方向のみ、22の繰り返しということになります。

PPバンドのマットにしました。縦ひも・横ひもとも、同じ1/2幅です。1,3,5でできた正統派網代編みですので、バンド間のすき間はほぼゼロまで詰められる感じです。

重ね桝網代編みのマット

縁の始末も横菱網代編みなどと同じです。周長として算出されますが、実際は各、縦2本・横2本分で足ります。同色を重ねていますので、リバーシブルです。

重ね桝網代編みのマットの裏面

データです。ひも上下の側面には、マットでは使用しませんが、上下部分の繰り返し単位となる22×6の模様を入れています。

CraftBandSquareによる網代模様かごバッグのデザイン例

サイトに登録されている、模様を含むデータをダウンロードして、別のタイプのかごをデザインする操作例を、ビデオにしてみました。

15分ほど。ビデオとしては長いかもですが、そのままの操作を録画していますので、

  • サイズ
  • 模様の位置合わせ
  • 縁の始末
  • 持ち手に必要なパーツ

を指定したかごバッグのレシピ(カットリスト・編み図)が、15分で完成します。
これだけ簡単だと、いろいろ試してみたくなりませんか?

CraftBandSquareによる網代模様かごバッグのデザイン例

変形小桝網代編みのトレイ

名称変形小桝 網代 編み
花桝 網代 編み
名称(読み)へんけいこますあじろ あみ
はなます あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位58 × 58
バンド幅
飛び数1,2,3,4,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
69ページ「11 変形小桝網代編み」でトレイを作ってみました。

桝模様4点セットで繰り返し単位になっており、1つの単位が58×58と大きめです。横方向は側面とあわせてひと模様、縦方向は2/3模様くらいを形にしています。

変形小桝網代編みのトレイ

底から見ると上下が入れ替わりますが、模様自体が入れ替わりで構成されているため、模様の別の箇所ともいえます。

変形小桝網代編みのトレイの底

展開図の編み図です。側面の編み目がわかりやすいよう、色を「線のみ」としていますが、実際は茶で編んでいます。内側から見た図として作りました。

変形小桝網代編みの編み図
変形小桝網代編みのトレイ

先に、同じA4サイズでトレイを作った時には、底+側面でデータを作りましたが、その後のVer.Upでひも上下の上限が拡張されたので、単位である58 × 58のデータで底を作ることができました。位置をシフトして、使用ひも本数に合わせています。

側面は、単位模様から底の続きにあたる箇所を抜粋し、2側面分を組み合わせています。水平数が縦ひもの本数+横ひもの本数である98なのですが、現Ver.の上限が99なので、こんどはこちらが制限になりました。

データです。ひも上下は、底が模様の単位です。