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組み換え長桝四方網代編みのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様長桝四方ベースのテストパターンの亜種です。追加条件4.の改善を目指し、4単位をひとつにして、うち2点の方向を井桁状に変えてみました。

組み換え長桝四方模様のベース

この模様で、かごを作ってみました。ほぼ同様のかご、2点目になりますので、部分的にひもの色を変えて、方向をわかりやくしてみました。

組み換え長桝四方網代編みのかご

底から見たところ。

組み換え長桝四方のかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的縦横組み合わせの模様として
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさちょっと微妙ですが。。

追加条件の評価があがってきたので、使える(かもしれない)模様として「組み換え長桝四方網代編み」と命名しました✌

編み図です。

データです。[ひも上下]には模様の1単位、12×12が入っています。長桝四方と同サイズなのです。

さて、立ち上げ可能な繰り返し模様、試したのは底編み系中の四角という安易なパターンです。最近作った中から使えそうなものを選んでみました、レベルの安直さ

[?] 3つ飛びなら他にも上の四角・下の四角・端の四角、2つ飛び、方向、様々な組み合わせがあり得ます。立ち上げ可能な繰り返し模様に、アルゴリズム的な作り方があるのでしょうか。

テストパターン:長桝四方ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様として、長桝網代の正方形パターンも試してみました。これも「中の四角」の位置です。

四角数6×6をベースとして、かごを作ってみました。中が3つ飛びの長方形で、できるだけ小さいサイズです。

長桝四方ベースのかご

底から見たところ。

長桝四方ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的△〇一方は縦・一方は横ですが、高さ位置で揃うので
5. 編みやすさ長桝の1,3,5ベース
6. 美しさ模様らしくなってきましたが、単位が大きくなったからかも

左側が、ベースとした四角数6×6の底の図です。右側は、それを2単位×3単位とした、四角数12×18の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の菱形です。繰り返しの1単位は、右側の図の青点線部分の12×12です。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には12×12の1単位が入っています。

テストパターン:長桝ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様、縦横同サイズではありませんが、辺ごと方向が変わる長桝網代編みも、側面をつなげられるパターンでしょう。側面の辺は、先と同様「中の四角」の位置としておきます。

四角数3×5をベースとして、かごを作ってみました。単位としては最小に近いと思います。四方ベースのパターンより後退とも言えそうですが、長方形のバリエーションの方が圧倒的に多いので、基本的条件が満たせることの確認とでもいいましょうか。

長桝ベースのかご

底から見たところ。

長桝ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的あまりつながっている感じはしない
5. 編みやすさ長桝ベースなので四方網代より編みやすい
6. 美しさ模様と言えるかな?

左側が、ベースとした四角数3×5の底の図です。右側は、それを3単位×3単位とした、四角数 9×15の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺で、繰り返しの1単位は、下図の赤枠内の平行四辺形です。

右側の図、四角数 9×15ですから、縦ひもと横ひもで作られる底のサイズは24×24です。でも、繰り返し単位の1単位はそれより大きい30×30となります。平行四辺形という斜めの図形なので、縦横に一巡して同位置になるところが、1単位になるからです。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には30×30の1単位が入っています。

同じ単位を使って、サイズを変えた編み図を作ってみました。基本的な条件 2. の確認です。

上図のデータです。

テストパターン:四方ベースのかご

立ち上げ可能な繰り返し模様、とりあえず今まで作った中から候補を選ぶとしたら、縦横同サイズ・辺ごと方向が変わる、四方網代編みでしょう。そして、側面の辺は、両側の側面を等分する「中の四角」の位置です。

四角数4をベースとして、かごを作ってみました。単位としては最小に近いと思います。

底から見たところ。

四方ベースのかごの底

条件については

1.~3 基本的な条件OK
4. 連続的正方形で90度回転できるのが四方網代
5. 編みやすさ×四方網代の編みにくさのエッセンス
単位を大きくすれば改善されるでしょうけれど
6. 美しさ模様と言えるかな?
これも単位を大きくすれば改善されるでしょう

左側が、ベースとした四角数4×4の底の図です。繰り返し部分は赤い菱形の内側です。右側は、それを2単位×3単位とした、四角数 8×12の底の図。薄い黄緑のセルが底の辺です。右側の図を見ると、8×8が1単位になっているのがわかります。

これを編み図にしたのがこちら。わかりやすいよう、縦ひもと横ひもの色を変えています。写真は、これを作ってみたものです。

データです。[ひも上下]には8×8の1単位が入っています。

同じ単位を使って、サイズを変えた編み図を作ってみました。基本的な条件 2. の確認です。

上図のデータです。

立ち上げ可能な繰り返し模様の条件

斜め網代編みで、側面のための配慮などせずに模様を優先して底を作り、それを立ち上げるとどうなるか試してみました。そして、その成果の2つのかごができました。28×2229×24、組み合わせて箱にできます。ピッタリというわけにはいきませんが。

模様をたちあげたかご

ここまでで、模様から、ベターな立ち上げ位置は多少は選べるようになりました。模様が不自然でなく、編みやすい位置。

では、「模様が不自然でなく」レベルではなく、そのまま自然に連続するような、そんな模様網代を作ることができるのでしょうか?

自然に連続、を定義してみました。

基本的な条件は

  1. 繰り返し単位であること
    シフト可能な敷き詰められる単位。[ひも上下]はその1単位でできている
  2. かごの縦・横・高さはともに可変であること
    固定ではない。3の倍数などの条件がつくのはOK
  3. 立ち上げた4側面を各々接する底の続き模様で編むと、側面の辺の編み目がつながること
    単位内の特定の位置で、底の縦横に対して45度で立ち上げる

追加的な条件としては

  1. 側面が連続的である
  2. 編みやすい
  3. 美しい

基本的条件はYes/Noですから、各項、満たしているかどうかは明確に決まります。実際に編んで形にできる、というところまでを条件にしました。

追加条件については、どの程度満たしているか、の主観的・段階的な評価です。

  • 4.については最も連続的なのは同一ですが、そこそこつながっている、というのもありとしましょう。
  • 1,3,5飛びの網代模様だと5.編みやすいですが、切り替え点があると編みにくい。
  • 6.美しさについては「模様」になっているかどうか。対称性等で数値化できるのかもしれませんが、まずはぱっと見た感じで。

ちなみに上の2つの模様、花ますあじろ中心7網代編みについては、側面の辺に花模様の切れ目があり、切り替え線が発生するので3.はNG。

既存の模様の中に、条件を満たすものはあるのでしょうか。
どういう作り方をしたら、これらの条件を満たす模様を作れるのでしょうか。