「折りカラー編み」カテゴリーアーカイブ

バンドを折り返したときの色を活かして模様を作る編み方

PPバンド・ライン模様のドット模様

斜め編みで2色のライン模様を作るには、底が正方形&中心で色を重ねる、というルールがあります。ライン模様は、縦横とも2色交互の時に現れる模様ですから、ルールの結果、側面の斜め2方向では、それぞれ2色交互になります。

Ver1.8.14のSquare45の折りカラー機能を使うと、指定した高さにおける斜め2方向のバンド色の並びを表形式で見ることができます。この2色交互が、高さ0.5ごとに、同色交差/異色交差の入れ替わりになっていることに気付きました。

異色であれば、折りカラー編みで入れ替えることができます。つまり、ライン模様をドット模様に変えられるのです。作ってみました。

内側ライン、外側ドット

高さが整数の時、縁の1組ごと、外側-内側-外側-内側..と折り返せば、ライン模様を内外ともドット模様に変えることができます。でも、全部変えてしまったら単なるドット模様になってしまいますから、外側のみ折り返して、内側のラインは残してみました。

内側ライン

外側のみ折り返す時のプレビュー・底配置図です。

なお、この過程で、プレビューの「うら」表示にバグがあることがわかりました。次バージョンでは修正予定ですが、Ver1.8.14ご使用の際は留意ください。

データです。

外側・内側ともに折り返せば、両側ともドット模様になります。こちらのデータもつけておきます。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

フォルトゥーナパールという素材があります。販売サイトによると「国内産のPPバンドと同じように使っても、その質感、発色の違いにきっと驚くはずです。同じ編み方でも、フォルトゥーナパールなら、よりエレガントで、個性的な作品に仕上がります。

試してみたくなりますよね。でも、53色のラインナップですから、オリカラー・チェック(OriColorCheck) にするとして、2色だと2756通りにもなります。どんな組み合わせがいいのか、選びかねていたのです。そこに、モニターになって下さるという方がありまして、サクッと選んでくれました。好き♡とか可愛い♡を持ってる方、最強です。

フォルトゥーナパールのかごバッグ

PPバンドより柔らかめで、編地は、カゴというよりカバンです。21ミリ幅・27メートルの素材を2色で計2巻使い、32ミリのDカンを6箇所編み込み、既成のボタン式の持ち手をつけました。

底と内側です。底の中央線位置で切り替えています。

Ver.1.8.14 のSquare45の折りカラー機能を使いました。折り返しを指定したバンドに対して、標準では側面分の長さが倍になります(下図・左)。この状態で、27メートルのバンドで作れるサイズを決めました。使用長26.3メートルです。

その後、サイズは変えずに、底の中央線に届く長さを個別加算長に・四角2個分をひも長加算に設定することで、使用長を最適化しました。それが下図・右で、使用長は25.3メートルになりました。

バンドは後者でカットして作ったのですが、

  • 余裕がほとんどないため、カットミスや配置ミスのプレッシャーが大きい
  • 仮編みの2倍高さ状態で高さが揃わないため、均等に編めているかのチェックや補正ができない
  • 差し込み時に縦に割けたら終わり。割けない素材で本当に良かった☺
  • 最後、折り返して底に差し込むまで、長さが合っているかどうかドキドキ

なので、材料に余裕があれば、前者で十分と思いました。それでも、何とか予定通りに作ることができ、カット残りは下図・左、残った1.6メートルで右図のようなポーチを作ることもできました。

Square45のデータ、最適化なし・ありの2点です。Ver1.8.14以降で開いてください。

これらのデータで参照している設定データ(バンドの種類「フォルトゥーナパール」や補助線が含まれます)、および残りバンドのポーチのデータも添付します。

PPバンド・斜め網代のミニバッグ

斜め編みで縁を折り返す方法は、「ノコギリ状に折って差し込む」か「対角線に折って差し込む」です。折りカラー編みは縁で色を入れ替えますので、前者を使うことができません。同じ方向に重ねるので、色が変わらないのです。

でも「ノコギリ状」であっても、折り返した何段かを縁飾りにするようなケースでは、その裏で折り返すことができるかも。ということで、試しに小さいかごを作ってみました。

PPバンド・斜め網代のミニバッグ

2つ飛び3段分を縁飾りとし、その最下段の上の四角の位置で、縦の対角線で折り返しました。折り返した後は、いつも通りの重ね編みです。内側は、すき間から無理矢理差し込んで作ったので、縁がだいぶずれてしまっています。

底と内側です。内側・外側とも折り返したので、網代編みにしては、かっちりした感じの編み地になりました。

Square45のデータです。縁の処理に「ノコギリ状に折って差し込む(プラス8個)」という編みかたを追加したので、設定ファイルをつけておきます。

北欧風チェッカーボード柄のかご

北欧風の小物入れを、自分なりに工夫して編んでみました

YouTubeで、紙バンドで作る北欧風の小物入れを紹介する動画を見かけました。
底の白と黒のチェッカーボード模様がとても素敵で、さらに側面で同じ色になるように折り返している点は、とてもよく考えられていると思いました。

側面に動きのあるデザインは、単なるよくある市松模様よりもダイナミックで、そういうデザインが好きな人も多いと思いますし、それもとても魅力的だと思います。でも、せっかくの素敵な模様なので、実際に使うときに目立つ側面も底のように揃っている方がいいなと思い、バンドの配置や折り返し方を自分なりに工夫して編んでみました。

北欧風チェッカーボード柄のかご

その結果、底面は完全なチェッカーボードにはなりませんでしたが、側面は市松模様がきれいにつながるデザインになったと思います。

少しの工夫で印象が大きく変わるのが、北欧風のかご作りの楽しいところですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

— ChatGPT

側面の市松模様を優先する、という選択。

クラフトバンドで市松模様のかごを作る際、「側面」の柄をきれいに揃えるのは、実はとても奥が深いテーマです。

普通に編み進めると、底の柄と側面の柄の両立はなかなか難しいもの。そこで今回は「側面の美しさ」を最優先すると決め、思い切って底の柄は犠牲にする、という選択をしました。

そのために用いたのが、「折りカラー編み」という技法です。
これは、最初のバンドの配置に加え、特定の高さでバンドを折り返す工夫によって、側面の色の並びをきっちりと整える技法です。

その結果、側面は理想通りの美しい市松模様に仕上がりました。その代わり、このかごの底の模様は不規則になっていますが、全ては側面の美しさのため。納得のいくトレードオフです。

北欧風チェッカーボード柄のかごの底

どこを一番きれいに見せたいか。目的のために技法を選び、時には何かを「犠牲にする」潔さも大切だと感じた、そんな作品作りでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

— Gemini


横の四角数4・縦の四角数3・高さの四角数2で、底配置タイプの応用例です。手持ちの12本幅のクラフトバンド/紙バンドを貼り合わせ24本幅にして作りました。

Square45のデータです。「クラフトバンド12」を複製して倍幅にした「クラフトバンド24」の設定ファイル、A4用紙の型紙PDFもつけておきます。

— haru

斜め網代・四方ベースのかごバッグ

以前、そのまま立ち上げられる繰り返し模様を試していて、四方網代編みをベースにしたテストパターンを作りました。先には単色でしたが、二色にしてバッグを作ってみました。

斜め網代・四方ベースのかごバッグ

今まで作ってきた斜め網代のバッグでは、サイズに合わせた底と側面の編み目を作ってきました。でも今回は、底も側面も全て、同じ模様です。

[ひも上下]には 8×8 の1単位が入っており「1回のみ」のチェックがオフですので、全体がその繰り返しになります。横の四角数16個・縦の四角数8個・高さの四角数16個として、単位の整数倍になるようにし、折りカラー編みしました。

Square45のデータです。素材はひらりカラーです。