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PPバンドのかご

PPバンドの斜め組み編みの模様

最初に作ったPPバンドのかごのパターンで、斜め組み編みのバッグ、プラかごを作ってみました。

斜め組みのプラかご

このパターンだと、模様がきれいにつながります。底から見ても

斜め組みのプラかごの底

縁の処理は対角線に折っているのですが、折って重ねるバンドの色も同じになりました。

斜め組みにした時の模様は、斜め網代編みの底の組み方でみたように角で縦と横が入れ替わります。色との組み合わせでは2色の小かごのように途中でバンドの色を変える必要がありました。

でも、このパターンだとOK。2色以上でOKになる条件を考えてみました。

作り方条件このかごの例他の例
単位となるバンドの数3以上73や4や5など
単位となるバンドの色左右対称の並びであること深緑・ブラウン・こげ茶・ブラウン・こげ茶・ブラウン・深緑赤・白・赤など
横の側面単位の整数倍×2×3や×4
縦の側面単位の整数倍×1×2や×3

高さについても、単位の2倍となっているため、折って重ねるバンドも同じ色になったのですね。透明色を使うような場合、同じ色が重なった方がいいですよね。

データです。色もそのままです。

追記
・「フルオーダーのオペレーション」このパターンによる様々な模様の例
・「波網代の立ち上げ」ページ末’Square45’に根拠を示す図があります

斜め網代編みの2色の小かごの作り方

斜め網代編みの2色の小かごの作り方です。

まず、CraftBandSquare45でデータを作り、プレビューでできた図に色塗りしました。

斜め網代編みの2色の小かごの底の組み方

作り方のポイントは、

底で2色のバンドを重ねる

です。そもそもPPバンドは、貼り合わせではなく重ねて始末しますし、厚みもありません。ではどこで重ねるか、ですが、

  • 横ひもは、縦ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひもは、横ひもの裏になる位置で重ねる
  • 縦ひも・横ひもが同時に重なることは避ける

上の絵では、赤の四角は横ひもを重ねた場所、緑の四角は縦ひもを重ねた場所です。重なりがわかりやすいように、同じ色のひもに対して、縦と横で少し色を変えています。

4隅の四角1個になる箇所以外は、網代編みなので四角2個分の余裕、そして裏に隠れる分を合わせるとおおよそ3幅分くらい重ねることができそうです。

この図を等倍にプリントアウトして型紙にし、両面テープを貼って、型紙に合わせてPPバンドをカットしながら貼っていきました。(プリントアウトには縁処理分を加えていないので、カット時に各端4cm加えています。)
2色が重なる場所はPPバンド同士を1.5幅分ほど、両面テープで止めました。

横を貼ったところ

まず横にPPバンドを貼り、PPバンドの片側をマスキングテープで固定し、めくりながら縦のPPバンドを貼りました。

縦横を貼ったところ

底が組めたところで、更に上からマスキングテープでしっかり固定し、ひっくり返して型紙ごと折りました。型紙の裏側には、あらかじめ、底の位置を転記しています。

側面を立ち上げ

後は側面を網代編み。型紙にPPバンドが貼りついていますので、そのまま外さずに編むと編みやすいです。

試作なので、重ねる位置や重ね方など検討すべき点はいろいろありますが、PPバンドを使った作り方としてはこういうのもあり、じゃないでしょうか。

斜め網代編みの2色の小かご

斜め網代編みの底の編み図の色塗りをしながら思いました。縦ひもの上と下を2色で塗っているわけだけれど、2色のひもでできないのかなと。

で、試しに作ってみました。PPバンドです。

斜め網代編みの2色の小かご

作り方はまだまだ改良の余地ありですが、2色。素敵でしょ?
底はこんなです。

斜め網代編みの2色の小かごの底

そして、内側です。

斜め網代編みの2色の小かごの内側

もとになったデータをつけておきます。この通りじゃなくて、ちょっと手を加えているのですが、それについては次回説明します。

PPバンドの斜め組みトレイ

斜め組み小かごと同様にして、トレイを作ってみました。四角数は、横16・縦12・高さ2.5個。縁の始末は「対角線に折って差し込む」です。

PPバンドのトレイ

実寸の型紙をプリントアウトし、両面テープを貼って、その上にひもを並べて作りました。ちなみに、実寸に印刷する手順は、

  1. A2/A1など、サイズの大きい1枚のPDFファイルとして印刷させる
  2. Acrobatの印刷ダイアログで「すべてのページを分割」指定して、既定の倍率100%でいったん印刷する。
  3. 1枚目がプリントアウトされたら、プリントを中止する。
  4. 1枚目には、1cm単位のスケール(出力単位をcmにした時)が印字されているので、10cmの目盛が、実際に何ミリで印刷されたかを測る。
  5. 2.の印刷ダイアログで、倍率に4.の逆数パーセントを指定して印刷する。(例えば、10cmが71ミリで小さくプリントされていれば 100/71=141%を指定、10cmが136ミリで大きくプリントされていれば、100/136=73.5%にする)
  6. この時合わせて「タイルマーク」・「ラベル」を指定すると、貼り合わせ用のマークと、各ページが何枚目かがのりしろに印字されます。
acrobat
  • プリントアウトができたら、マークを合わせて貼り合わせる。(この際「貼ってはがせるステックのり」使うととても便利。最初両面テープを使ってみたのですが、強力すぎ。貼る箇所が多いので、まず貼り合わせてから、最後に必要箇所をメンディングテープで固定する方法に落ち着きました)
  • 大きすぎて扱いづらい場合は、四隅の三角の余白をカットする

やってみてわかったことは、実寸の型紙があれば、

  • PPバンドを、あらかじめカットしておかなくても、サイズに合わせてカットしながら貼り付けて作れる
  • 順に並べなくても、どこから置いても良い。例えば、最初に深緑、次にブラウン、残りをこげ茶、みたいに貼っていくことができます
  • 配置ずれを想定した余裕を加えなくていい。そのため、普通は縁の始末時に長さを合わせながらカットして差し込みますが、余裕を適切にセットできれば、カット不要で差し込むだけ、にもできそうです。

今回もクリアファイルの上に両面テープを貼ったので、たちあげの時にはいったん外す必要がありました。そのせいか、側面がちょっと広がってしまいました。

そこでまた考えました。
何度も作るわけじゃないので、型紙は使い捨てでいい。
→クリアファイルを置かなくても、直接型紙に両面テープを貼ればいい。
→立ち上げ時には、両面テープから外さなくても、型紙ごと折ればいい
→型紙の裏面に、あらかじめ、表側の底の線を転記しておけばいい。

データです。

PPバンドの斜め組み小かご

CraftBandSquare45 を使ってみます。

まずは、小さいかご。四角の数で、横4個・縦3個・高さ2.5個です。縦横は1個、高さは0.5個単位で設定します。

「縦横を展開する」とすると、それぞれのひもの色を設定できるので、先のPPバンドのかごに合わせてみました。縁の始末は「ノコギリ状に折って差し込む」です。

プレビュータブに表示された画像を[ブラウザ]ボタンで開き、ブラウザの機能で印刷しました。画像は、画面の解像度・実寸で作られています。実寸で印刷できれば、そのまま型紙にできるはずなのです。

でも、使用しているプリンターはA4までしか印刷できないので、A2のPDFファイルを作り、Acrobatの印刷機能で「すべてのページ分割」して印刷し貼り合わせたのですが、測ってみると実寸の89%になっていました。

ぴったりとは置けませんが、そこそこの目安にはなります。とりあえず作ってみることにしました。

クリアファイルをプリントアウトの上に置いて、両面テープを貼って、PPバンドを絵に合わせて並べました。色や長さもわかりますので、真ん中から置く必要もなく、端から順に組むことができました。

実寸で印刷できれば、絵にあわせてカットしながら組んでいく、なんてこともできそうです。ブラウザの印刷機能もPDFの印刷機能も、拡大縮小をパーセント指定できますので、印刷手順を試してみようと思います。

データです。