「PPバンド」カテゴリーアーカイブ

PPバンドのかご

PPバンド・組み合わせ模様のかご

演習1・STEP4で操作例として作った繰り返し模様のかごですが、若干の修正を加え、試作してみました。

  • 1/2幅をベースとする
  • 側面高さ分に展開し、上下に平編みを加える(演習2STEP3の操作)
  • 側面の平編み部分は、色と幅を部分的に変える
  • 底は2つ飛び網代編みにする

メインの模様は #34196
https://www.handweaving.net/draft-detail/34196/figure-589-a-handbook-of-weaves-by-g-h-oelsner-germany-1915?page=0&keyword=34196.
ですが、平編みと2つ飛び網代編みとの組み合わせです。

組み合わせ模様のかご

底は網代編みにすることで、隙間なく詰めました。

組み合わせ模様のかごの底

先に#34196 のかごを作った時は、繰り返し模様の単位をデータ化することを優先したため、浮いた感じがありました。今回は、上下を平編みで押さえたため、実用的になったと思います。サイズに合わせたデータですので、再利用はしにくいですが。

『カラフルなプラかごをデザインしよう』令和5年度後期りぶら講座

※講座は無事終了しました。ご参加、ならびにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

講座の案内はこちら。

参加者特典

上下図模様の設定データです。追加で40パターンが使えるようになります。

×× 配布は終了しました××

紺屋商事株式会社様のご許可をいただいて、PPバンド「プラカゴテープ」「KCNB_PPバンド手仕事用 15mm×100m」「KCNB_PPバンド手仕事用 15mm×50m」の暫定版データを作成しました。21色が追加で使えるようになります。

××配布は終了しました××

※インストール完了に、使用したいファイルをダウンロードしていただき、設定メニューから[基本設定]画面を開いて「インポート」ボタン、上書き「はい」で取り込んでください。(参考: 演習1の最初の動画、STEP1の後)

※両方使いたい方は、2回インポートしてください。

(準備)インストール

パソコンに、CraftBandMeshシリーズをインストールしましょう。
セットアップ用のファイルをダウンロードして、実行してください

初回インストールの場合は、追加で、Microsoftのドットネットモジュールのインストールが要求されますが、指示に従いインストールしてください。
インストール後、初回起動で、設定ファイルを指定してください。

更新インストールの場合は、サンプル設定ファイルに追加された(かもしれない)、追加の設定をインポートしておきましょう。

(前回のおさらい)共通操作

前回の講習会の報告ページはこちら

STEP1: 基本の操作を確認しましょう

  • アプリの起動と終了
  • バンドの種類の選択
  • データファイルの操作
    新規作成、開く、保存、名前をつけて保存
  • 目標寸法・基本のひも幅の設定、概算
  • ひも本数・すき間の確認と変更
  • 計算寸法の確認
  • 基本色
  • 縦横の展開
  • 色、ひも長加算
  • 縁の始末、付属品の指定
  • プレビュー、ブラウザ表示と画像ファイル出力
  • ひもリスト、メモ帳やエクセルに取り出す

STEP2: かごのベースを作りましょう

使用するバンドの種類が決まり、縦ひも・横ひも・側面の編みひもの本数に、ゼロより大きい数値がセットされた状態です。

目標寸法からの[概算]でも、直接本数を入力しても作れます。
プレビューで、サイズ感を確認しておきましょう。

※「側面の編みひも」の下、「高さの目の数」の右側に、「最下段」の設定があります。底と側面のすき間が設定できるのですが、今回はこの「最下段」の値はゼロにして使ってください。

対象物サイズ備考
A4の用紙210mm × 297mm
B5の用紙182mm × 257mm
ペットボトル(2L)80mm × 80mm × 300mmおおよそ
食パン100mm × 120mm × 120mmおおよそ
レジかご500mm × 350mm × 250mmスーパーの標準的な買い物かご
サイズの目安

STEP3: 名前をつけて保存しましょう

[名前をつけて保存]とすると、サイズベースの仮の名前がつけられますが、よりわかりやすい、日本語の名前に変更しましょう。データを作り始めるとファイルが増えていきます。後から見て何のデータだったかすぐにわかるような名前にしておきましょう。

サイズごとの「ひな形」になるファイルをあらかじめ作っておくのも効率的でしょう。使う時には、「ひな形」を開いて別の名前に「名前をつけて保存」すれば良いのです。
《応用: 「既定値保存」しておけば、[既定値]のワンクリックで呼び出せます》

参考「1分でサイズ計算・PPバンドで作る色模様プラかごバッグ」(動画あり)

CraftBandSquare基本マニュアル

ここまでの部分、準備編・基本編をマニュアルにしてみました。ダウンロードして参照・印刷するなど、演習とともにご利用ください。

演習

※各タイトルからページを開いてください。操作演習と、操作例の動画があります。

(演習1)片側同色

ひもの方向ごとに色を設定するタイプです。上下の組み方がそのまま模様になります。特典ファイルに含まれるたくさんの模様を試してみましょう。

(演習2)交互2色

各方向、同じ2色が交互になるタイプです。縦横複数色の最もシンプルなパターンを押さえておきましょう。

(演習3)差しひも

ベースとなるかごに、バンドを重ねることができます。幅と色、方向(水平/垂直/斜め)、何本ごとかなど、重ね方を試してみましょう。

(演習4)組み合わせ

複数色の組み合わせを試してみましょう。また、組み合わせの単位に合わせた「ひも上下」を作ってみましょう。

参考サイト

組み合わせ方
編み図がたくさん公開されています。2色交互など、色と編み方の組み合わせで作られる模様です。幅広のひもで作られていますので、大柄な模様が多く、かごに合いそうです。
Piglet’s Potholder Patterns – A priceless portfolio of weaving charts for loop potholders.
色の並べ方
カラフルな色の並びの組み合わせ、複数セットによる様々なパターンを簡単に試すことができます。試作したデザインのひも(ループと呼ばれます)は、そのまま買い物かごに入れられます。
Potholder Design Wizard – Friendly Loom
たくさんの模様
手織り情報の集積サイトです。8万種近くの模様、文書、各種ツールを網羅した総合サイトです。
このサイトでも、ここに掲載された模様から何点か、かごに作って報告しています。
Handweaving.net: Weaving Draft and Documents Archive

講座で使用したパワーポイントのファイルです。

PPバンド・Cobblestone模様のかご

サイトの画像を随時、画像共有サービスに登録していたところ、おすすめ画像として届くようになったのが、「Piglet’s Potholder Patterns」というサイトで公開されている、Potholder(鍋つかみ)の様々な模様です。ペグ編み機に「ループ」と呼ばれるひもをかけて編むのですが、既に500を越える編み図が公開されており、コミュニティでは更なるパターンを探求しているそうです。

編み図の使用については、All Avairable For Free とのことですので、最近届いたおすすめ画像をもとに、PPバンドでかごを作ってみました。

使用した模様はこちら <丸石> Cobblestone: 27-peg Chart
http://potholders.piglet.org/wp-content/uploads/2022/04/Cobblestone.png
ブログ記事はこちら
http://potholders.piglet.org/2022/04/cobblestone/

説明によると、完成時には模様に含まれる小さいドットがひもの厚みに隠れてしまうとのこと。PPバンドにはそのような厚みはありませんので、代わりに、ドットを形作る部分のバンド幅を半分にしてみました。

Cobblestone/丸石模様のかご

底も同じ模様にしたため、底の辺の編み目が重なってしまいました。底と側面の辺に1/2幅を置いたためです。改良の余地ありです。

そしてこのかご、光のあたり具合で、丸石/石畳模様に見えない時があるのです。手元で編んでいる時は、模様がわかりずらく、編み図が頼りでした。

編み図です。オリジナルは全部同じ幅ですが、単位8本中2本を1/2幅にして作りました。

CraftBandSquareのデータです。単位となる繰り返しは 8×8で、底・側面いずれも同じ1単位が入っています。

PPバンドの小かご、クリスマスカラー

ハロウィン用に作った赤と黒の小かご、次はクリスマスで、というリクエストがありました。飾りのコウモリが素敵と言っていただいたので、こんどは、黄色のバンドを切り抜いて星にしてみました。

タイミングよく、ハニーベアちゃんがうちに来ていましたので、ゲスト出演してもらっています。

データは先と同じ、色を赤・黒から緑・白、緑・赤に変えただけです。先の同じ型紙を使いました。

追記
データ・レシピをこちらのページに掲載しています。

PPバンド・四つ目崩しのかご

四つ目崩しは、縦横の編み目の間に正方形のすき間(目)をとり、目に斜めに差しひもを通していきます。ひとつの目に1本通るのが基本のようです。

これをPPバンドで作れないか、試してみました。PPバンドには接着材は使えませんので、目の対角線長をバンド幅と同じになるよう設定すれば、差しひもで固定できるかも、と考えたのです。

基本のひも幅≒対角線長

また、基本の四つ目のかごだと側面の端のバンド2本をセットで扱うことになりますが、端にも目を作って差しひもを通したい。そのため、上下左右に0.5個の目を作って、合わせて1個ぶんの目ができるようにしました。上下左右半分の目の 四つ目のかごの設定です。

できたかごがこちら。

四つ目崩しのかご

追加で必要となる端の差しひもについては、上下左右半分の目の 四つ目のかごでは、側面に4本の差しひもを加えましたが、今回は、バンドの種類の設定で「目と数える端の目」を0.5にすることで、自動生成させました。

こんな図になります。

四つ目崩しのかごの編み図

ただし、側面を立ち上げるところで目が4つ増えたため、底の目の数と合わず、無理矢理調整している箇所があります。

ということで、底にちょっと穴が開いてしまいましたが、かご自体は結構しっかりした感じで、差しひもで固定、はできているようです。きれいに作るのはなかなか難しいですが。

データです。