「Hexagon」タグアーカイブ

CraftBandHexagonで作成

PPバンド・華編みのかご

PPバンドで、華編みのかごをもうひとつ作ってみました。先と同じサイズです。

模様としては、牡丹華編みに近いのですが、紺の差しひもで作られる六角形の角部分、クロスする白とシアンのバンドの上下を入れ替えました。

華編みのかご

先の反省から、少し硬めの白バンドをベースとし、側面も最初から固定するなどして今回はあまり無理なく編めましたが、編めた最大の理由は直角方向のバンドの数でしょう。1/2に間引かれており、各三角形部分には1本しか通りません。

底から見たところ。先のかごも同じですが、角の六角形から五角形を通る部分の平行の差しひもは、底で二重に重ねています。

華編みのかごの底

図では、うらおもては完全には表示できませんが、花びら部分がおもてになります。

データです。

PPバンド・小菊華編みのかご

小さな花模様をPPバンドで作ってみました。以下文献106ページに、小菊華編み(こぎくはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

細かい柄ということなので、ベースは1/2幅とし、直角方向に三角形の中を通るバンドは1/4幅にしました。最初に直角方向のバンドを通す、つまり車華編みを作り、その後に平行方向のバンドを差すという手順です。

菊華編みのかご

デコボコになってしまいました。今まで、六つ目かごの側面は差しひもを通すことで位置が固定されていたので、同じようにしたのです。でも、三角部分にすき間を置いたため、形が決まらず、差しているうちに詰まってしまってバンドを通せるすき間がなくなる、それを各箇所それぞれに無理矢理広げて差し込む、の繰り返しでした。しかも車華編みですから、差しても差しても埋まらない、、

多少は変形するPPバンドだから、何とか形になったようなものです。山あり、谷あり。平行方向・直角方向ともにフルに差していますから、何重にも詰まった硬い感じのかごになりました。

底から見たところ。

菊華編みのかごの底

図です。シアンの差しひもは、紺のベースの六つ目・三角部分の間は上を通します。

データです。

PPバンド・六つ目かごに差しひも

六つ目のかごに、各方向平行な差しひもを加えました。同じ幅のバンドで、目を埋めることができ、すき間のないかごになりました。

六つ目かごに差しひも

縁は2段に重ねました。斜めひも・差しひもとも、折り返しの位置になりますので、そのまま折って重ねています。持ち手もその間に入れました。

底の角 6点はY字分岐になります。底部分のバンドを2枚重ねて、五角形箇所で分岐させました。ちょっと浮いた状態になっています。

六つ目かごに差しひもの底

図は差しひもが上に重なっていますが、2本のバンドの間を通しました。

データです。

縁の編みかたに「縁ひもを2段置いて差し込む」を追加したので、設定データをつけておきます。

牡丹華編みのトレイ

六つ目華編みの小かごをいろいろ作ってみましたが、外側に模様を作ったため、台の上に置いてしまうと見えるのは主に内側です。差しひもだと、内側と外側はかなり違った模様になるのです。

そこで、模様を内側にした浅いかご、トレイを作ってみました。以下文献108ページに、牡丹華編み(ぼたんはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

六角形のひもを置いた後すぐにおもて・うらと差していくので、菊花華編みより作り易かったです。

牡丹華編みのトレイ

底です。遠くから見るとそれなりの模様なのですが、ひもが長く伸びているのが、裏側って感じがします。

牡丹華編みのトレイの底

内側の図になります。こげ茶の花びら部分、図はうらになっていますが、おもてから三角部分をうらに通します。

データです。

菊花華編みの小かご

平行方向と直角方向の差しひもの組み合わせです。以下文献112ページに、菊花華編み(きくかはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

菊花華編みの小かご

底です。外側が模様です。平行方向に3本幅の三角形・4本幅の六角形ともおもてに置いてから、最後に直角方向に留めていくので、固定がちょっとたいへんでした。

菊花華編みの小かごの底

画像です。2本幅の花びら部分、図はうらになっていますが、おもてから三角部分をうらに通します。

データです。

鱗崩し華編みの小かご

CraftBandHexagon の差しひもは、対象面として、底面・側面・全面が選べます。今まで全面ベースで試してきましたが、こんどは、側面と底面を選んでみました。

以下文献114ページ、鱗崩し華編み(うろこくずしはなあみ)として掲載されている模様で、六つ目の中に、直角方向2本のひもで小さい六つ目が作られます。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

側面の模様がメインなので、段を多くしてみました。

鱗崩し華編みの小かご

作ってから、3方向で色を変えればよかった、と思いました。全面の差しひもは立ち上げで配置が変わるため同色にしていたのですが、側面だと3方向は個別だからです。

底です。広めの横ひもを置いています。

鱗崩し華編みの小かごの底

この本数だと、底が小さく重なり部分が少ないので差しひもの配置がわかりにくいですが、そういう場合は斜めひも本数を一時的に増やしてみるとよいです。増減は簡単ですから。

データです。図示されませんが、内側、横の補強ひもで側面の差しひもをカバーしました。

大雪小雪模様編みの小かご

ここまで2本ごとの差しひもでしたが、3本ごとになる模様を試してみました。文献は、

『NHK婦人百科 続・籐工芸』岡千鶴、日本放送出版協会、1983

79ページ、「花編み模様」として掲載されている写真のうち「大雪小雪模様編み」です。平行方向は1本ごとですが、直角方向が3本ごとになっています。同じ模様を側面に続けるために、各方向3の倍数である6本で作りました。

大雪小雪模様編みの小かご

大雪小雪模様編みの小かごの底

差しひもで埋められていないせいか、そんなに大変でもなく、模様になっていくのが楽しく作れました。

データです。ナチュラル色のひもは、おもてに表示していますが、三角の重なり部分はうらを通ります。

浮菊華編みの小かご

次は、平行方向と直角方向、両方の差しひもの組み合わせを試してみました。
以下文献110ページに、浮菊華編み(うきぎくはなあみ)として掲載されている模様です。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

浮菊華編みの小かご

底が模様です。

浮菊華編みの小かごの底

白ひもは、おもて・うら両方を通るため、細線で表示させてみました。

ナチュラル色のひもは五角形位置でY字分岐です。直角方向の白ひもには車華編みの投稿で図示したような若干の余分が生じます。

データです。

亀甲華編みの小かご

Ver1.8.5 で修正した 平行方向の差しひもを使ってみました。

以下文献116ページに、亀甲華編み(きっこうはなあみ)として掲載されている模様で、平行方向に異なる2種のひもを交互に差しています。

『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0

亀甲華編みの小かご

外側から見た図で作っていますので、底が模様です。

亀甲華編みの小かごの底

こげ茶のひもは角にはきませんので分岐なし。ナチュラル色に分岐が発生しています。

データです。

V1.8.5 リリース

#issue対応、何点かの修正です。

CraftBandHexagon の差しひもで、平行方向かつ底の六角形の角位置を通る場合は、Y字になるよう修正しました。左側がV1.8.4 の時で、同じデータに対してV1.8.5では右図のようになります。

差しひもはY字に分岐するのですが、データ的には、他のひもと同じ並びで 1本の扱いです。ひもリストには、次のように、メモ欄に分岐情報を追記します。

また、添付のサンプル設定ファイルに、deep色一式を追加しました。

既存色の「透明度」値は50~100で、かなり透過的です。deep色は「透明度」値180で、ベタ塗りに近い色になっています。差しひもの重なりを見るには、上の2枚の図のように、deep色の方がわかりやすいと思います。必要に応じて使い分けてください。

サンプル設定ファイルですが、更新インストールの場合は、[設定]メニューの[基本設定]画面、[インポート]ボタンから「C:\Program Files\Labo\CraftBand\CraftBandMesh.XML」を読み取ってください。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.5 のリリース