「Knot」タグアーカイブ

CraftBandKnotで作成

v1.8.8 リリース

issue #78,#79 に対応しました。

Square,Square45,Knot に[プレビュー2]タブを追加

四角いかご限定ですが、横展開図形式の表示を追加しました。
おもてのみで、差しひもなどのないベースの画像ですが、側面のつながりが、わかりやすくなりました。

squareのプレビュー
square45のプレビュー
knotのプレビュー

[プレビュー2]タブには[3Dモデル]というボタンがあります。このボタンをクリックすると、各画像を直方体に貼り付けた状態の3Dモデルを、windows標準の3Dビューアーで開きます。

グラフィックドライバーが対応していない場合は、ファイル化して ONLINE 3D VIEWER などで見てください。

Square45の[ひも上下]タブ

側面図の画像を生成するため、Square45 の[ひも上下]も少し変更しました。

従来このタブは「縦横を展開する」のチェックがオンの場合のみ表示されていましたが、常に表示されるようになり、タブの冒頭に次のような設定が増えました。

開始高さがマイナスの時には、編み目ではなく縦ひもと横ひもが重なった絵になります。従来の「縦横を展開する」のチェックがオフの状態に相当します。

開始高さがゼロの時が従来の状態で、底編み部分のみが対象になります。ここに、プラスの数値をセットすることで、ひも上下の編み目の適用を、側面高さ部分にまで広げられるようになりました。ただし、反映されるのは[プレビュー2]だけで、[プレビュー]の絵は変わりません。

1回のみのチェックは、オンの時は上下模様の適用は1回だけ、オフの時は繰り返して全面に適用します。既存のデータで、底編み図を作っている場合は、ここにチェックを入れてから[プレビュー2]を表示させてください。チェックの状態は保持されますので、上書き保存していただくと、以降は変更の必要はありません。

「縦横の四角」で[合わせる]ボタンをクリックした時には、開始高さで指定した高さ(四角数単位)ぶんのひも上下を生成します。例えば、横の四角数 5・縦の四角数 7 で、開始高さを5として、[合わせる]とこんな感じです。

底・側面・側面の辺・立ち上げた時には存在しない箇所などが、色でわかるようにしました。

なお、[ひも上下]で編集可能なサイズは、従来通り縦横各99点までで変わりません。

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.8 のリリース

更新インストールの操作については、1.8.6 更新時の動画を参考にしてください。
(サンプル設定ファイルの更新はありません。)


[設定]-[ゲージ]画面

CraftBandKnot のみ、[設定]で開かれるメニューの中に[ゲージ]があります。CraftBandKnot は四つ畳み編み用のアプリですので、バンドの種類ごとに、ゲージ値を保持できるしくみです。

バンドの種類は、画面上部「対象バンドの種類名」から選びます。クリックすると、現在、バンドの種類に登録されている「バンドの種類名」の一覧が表示されますので、その中から1点を選択します。

[ゲージ]画面

上図は、既に実測値がセットされた状態です。(1本幅が空なのは測定できなかったため)

四つ畳み編みの計算に使う値は2点、コマ寸法値とコマ要尺値です。13本幅であれば、1~13の本幅が選べますから、それぞれの本幅のバンドごとに、コマ寸法値とコマ要尺値が必要になります。

この数値をどのように取得するか。バンドの種類ごと・そのバンドの全本幅ごとに、次の3つから選べる、というのがこの画面です。

  • 実測値そのままの値
  • 実測値をもとに係数を計算し、その係数から算出した値(実測値そのままは使わない)
  • 標準的な係数から算出した値(実測なし)

標準的な係数

コマ寸法値を計算するための係数は2点、「コマ寸法係数a」「コマ寸法係数b」です。
コマ要尺値を計算するための係数は2点、「コマ要尺係数a」「コマ要尺係数b」です。

これらの初期値は、以下の通り。(根拠はこちら)

係数名初期値
コマ寸法係数a0.95
コマ寸法係数b0.2
コマ要尺係数a0.98
コマ要尺係数b0.7

バンドの種類のデータベースには、これら4点の値を保持する項目があります。ゲージ画面の右上に表示されているのが、その4点です。この画面で「対象バンドの種類名」を切り替えると、係数表示も変わります。

新たなバンドの種類を作成し、ゲージを何も設定しなければ、上記初期値のままです。CraftBandKnot でそのバンドの種類を選択すれば、これら係数からコマ寸法値とコマ要尺値を算出します。

これらの係数は、絶対値ではなくバンド幅に対する相対値ですので、もとにしたクラフトバンド/紙バンドについては、幅が違うバンドでもそこそこ計算できると思います。

実測値そのままの値

[ゲージ]画面では、選択したバンドの種類に対して、いずれの本幅に対しても「コマ寸法実測値」「コマ要尺実測値」が入力できます。

ここに、測定した数値を入力し、かつ「実測値使用区分」のチェックをONにすれば、チェックをONにした本幅についてはその実測値を計算に使用します。実測値が入力されていたとしても、「実測値使用区分」のチェックがONになっていなければ、そのバンドの種類の係数から算出します。

下図の例では、2,3,4,7本幅は実測値を使い、1,5,6,8-13本幅は係数からの算出です。

実測値から係数を算出する

コマ寸法とコマ要尺、それぞれ、実測値が2点以上あれば、その実測値に適合する係数を得ることができます。(検証はこちら)

下図の例では、

  1. 4本幅に各実測値を入力し、係数取得区分のチェックをONにする
  2. 12本幅に各実測値を入力し、係数取得区分のチェックをONにする
  3. [係数取得]ボタンをクリックする
  4. 右上、コマ寸法係数a,コマ寸法係数b,コマ要尺係数a,コマ要尺係数b が更新される

適切な実測値をもとに係数を取得しておくと、実測しない本幅についても、計算の精度があがります。

ボタン名機能説明
リセット初期値に戻す選択されたバンドの種類に関する登録を全て初期値に戻します
係数取得係数を算出するそれぞれの係数を算出します(少なくとも2点の実測値を入力)
OK変更を確定して画面を閉じる変更が保存されます
キャンセルキャンセルして画面を閉じる変更は破棄されます

四つ畳み編みの要尺とコマ寸法の機能検証

四つ畳み編みの要尺とコマ寸法については、どんぐりさんのサイト『日々の楽しみ』の記事『エコクラフト クラフトバンド 石畳編み 畝幅別必要な長さの算出 ゲージ recycled pulp tape gauge』のページに、2幅~12幅全てについて詳細な測定報告が掲載されています。測定方法は動画でも説明されており、とてもわかりやすいです。

どんぐりさんに、craftbandknotの要尺とコマ寸法の機能の検証に、上記データを使わせていただけないかお聞きしたところ、快く了承いだきました。検証したいのは、

  • 既定値の妥当性
  • 係数化のしくみが機能するかどうか
  • 全ての幅ではなく、2~3点だけの測定で済ませられないか

です。

操作手順

1.「バンドの種類」に「12畝で1.5㎝」を追加登録します。これが、どんぐりさんが使用されたバンドとなります。12畝は12本幅、1.5cmは15mmとして登録します。

バンドの種類に登録

2.「ゲージ」画面を開き、対象バンドの種類名から、1.で登録した「12畝で1.5㎝」を選択すると、コマ寸法計算値とコマ要尺計算値に、値が表示されています。これが既定値となります。これをどんぐりさんが測定された値(以降、測定値と記載します)と比較してみます。

既定値

3.測定値を、対応する本幅(畝)のコマ寸法実測値・コマ要尺実測値のセルに入力し、[係数取得]ボタンをクリックします。その後表示されるコマ寸法計算値とコマ要尺計算値が、全測定値を係数化した値となります。これを測定値と比較してみます。

全測定値の係数化

3.全ての幅ではなく、2~3点だけの測定をするとしたら、扱いやすいのは、12本幅(そのまま)と6本幅(1/2)と4本幅(1/3)でしょう。この3種類の値を使って係数化してみます。

まず、6幅と12幅のみを係数化してみます。「係数取得区分」の6幅と12幅のチェックをONにし、他はOFFにして、[係数取得]ボタンをクリックします。その後表示されるコマ寸法計算値とコマ要尺計算値が、6幅と12幅の測定値のみを係数化した値となります。これを測定値と比較してみます。

6幅と12幅のみを係数化

同様に、

  • 4幅と6幅
  • 4幅と12幅
  • 4幅と6幅と12幅

を係数化し、その結果表示された値を取得します。

実行結果(要尺)

上記の操作により得られた、コマ要尺計算値を測定値と比較してみました。

本幅に対する各値をグラフにするとこうなります。

測定値に対して、各計算値がどの程度ずれているかを、(測定値 – 計算値)/測定値 のパーセントで比較してみました。

既定値は、最大5%程度の差があります。使用するひもの長さが1メートルであれば5センチ以内ですが、測定値に対してプラス(長め)になっているので、そこそこ使える値、といえるのではないでしょうか。

全測定値を係数化した値は、かなり測定値に近い値になっています。差がいちばん大きいのが2本幅で3%、他はほぼ1%以内に収まっています。

2~3点を係数化した値では、いずれも2幅で差がいちばん大きくなっています。測定値との差が最も小さいのは「4幅と6幅」ですが、12幅の差が2%と多め。全体的に差がちいさいのは「4幅と12幅」で、2幅・3幅以外は1%以下です。「4幅と6幅と12幅」の3点を使っても、精度はあまり上がりません。

実行結果(コマ寸法)

同様に、コマ寸法計算値を測定値と比較してみました。

本幅に対する各値をグラフにするとこうなります。

測定値に対して、各計算値がどの程度ずれているかを、(測定値 – 計算値)/測定値 のパーセントで比較した結果です。

既定値は、最大10%程度の差があります。サイズが20センチとすると2センチ程度ですので、厳密なサイズを得るのは既定値では難しいということです。でも、幅が広くなるにつれ差は小さくなっていきます。

全測定値を係数化した値は、かなり測定値に近い値になっています。差が大きいのは2本幅と5本幅で約2%ですが、他はほぼ1%以内に収まっています。

2~3点を係数化した値では、いずれも2幅で差がいちばん大きくなっています。いちばん測定値との差が小さいのは「4幅と12幅」でほぼ1%以内。「4幅と6幅」は差が2%を越えるものが多い。「4幅と6幅と12幅」の3点を使うと2点より精度はよくなります。

結論

  • バンド幅だけで決まる既定値は、5%程度のずれを見込めるなら、そのままで使用可能。
  • 2幅~12幅の全てを測定すれば、係数化により1%程度の差で値を算出できる。が、測定値が揃っているのにわざわざ係数化する必要はないので、測定値をそのまま保存して計算に使えばいい。
測定値を使う設定
  • 簡単に測定するのであれば、以下がおすすめ。
    • 12幅と、4幅と、2幅の要尺とコマ寸法を測る
    • 12幅と4幅の値を係数化し、3幅~12幅についてはその計算結果を使う。差は概ね2%以内。
    • 2幅については、測定値をそのまま使う

こんな設定になります。

ちなみに、係数化に使った値(4幅と12幅)は、2点の場合、計算値=実測値となりますので、4幅と12幅の「実測値使用区分」はONでもOFFでもサイズ計算は同じになります。

ということで、検証3点の結果を得ることができました。要尺とコマ寸法を測る手順については、どんぐりさんのページの動画がおすすめです。どんぐりさん、ありがとうございました。

計算結果のエクセルを添付しておきます。

V1.4リリースしました

CraftBandMesh V1.4 をリリースしました。

CraftBandMesh, CraftBandSquare45のissue対応と合わせて、テストしてきたCraftBandKnotを追加しています。

シリーズとしては、縦横組み、斜め組み、四つ畳みの3点となります。インストーラを起動すると、3点のアプリがセットでインストールされます。

インストールについては「起動するまで」のページをご覧ください。