月別アーカイブ: 2023年9月

畳縁のがま口ポーチ

杉綾網代編みのマットと、稲妻網代編みのマットを作るのに、畳縁を購入しました。
それぞれ、50cmの畳縁 2本、計4本です。マットを作った後、その畳縁が少し余ったので、ポーチにしてみました。

畳縁のがま口ポーチ

マットの長辺分の余りが5cmほど、短辺分の余りが16センチほど。片面だけが4枚パッチになっているのは余りをそのまま繋げたからなのです。

マットと並べるとこんなです。ポーチだけ見るとどこにでもある感が否めませんが、3つ揃えると、ハンドメイド、ですよね。

畳縁のマットとポーチ

稲妻網代編みのマットに畳縁

名称稲妻 網代 編み
名称(読み)いなづま あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平8× 垂直33
バンド幅水平幅 <= 垂直幅
飛び数1~9
対称性水平線
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
57ページ「3 稲妻網代編み」を作ってみました。クラフトバンド/紙バンドです。

杉綾網代編みを横にした模様です。

とのことで、作例は等幅で、図はたて芯が太くなっていますが、図の方を参照して作りました。杉綾網代編みと同様のマットで、畳縁(たたみべり)を縁に貼りました。

稲妻網代編みのマットに畳縁

こんどは、縦ひもが浮いたりすき間が空いたりになってしまいました。横の2本幅を先に置き、後から縦に6本幅を差したのですが、なかなか詰められない箇所と重なるくらいに詰まる箇所があるのです。

模様の単位ですが、杉綾網代編みは43×8で、それを横にした稲妻網代編みが8×33になっています。どちらの模様も、ベースとなるのは10×8の山形パターンです。その繰り返しの中に、何点かにひとつ、山が高くなった箇所が+3として加わっています。

  • 杉綾網代編みは4つにひとつ (10×4 + 3)
  • 稲妻網代編みは3つにひとつ (10×3 + 3)

という訳です。この4と3という数については、固定ではないだろうと推測しますが、とりあえず文献の図から読み取った値にしました。

裏面です。

稲妻網代編みのマットに畳縁の裏面

データです。CraftBandSquare で開くと底が模様の単位になっています。

杉綾網代編みのマットに畳縁

名称杉綾 網代 編み
名称(読み)すぎあや あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平43 × 垂直8
バンド幅垂直幅 < 水平幅
飛び数1~9
対称性垂直線
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
56ページ「2 杉綾網代編み」を作ってみました。クラフトバンド/紙バンドです。

たて芯は先端でとがって見えるよう、たて芯は細くします。

とありますので、横は6本幅、縦は2本幅とし、縁には畳縁(たたみべり)を貼ってみました。ちょっと和風になりました。

杉綾網代編みのマットに畳縁

これだけ差があると、交色にしなくても模様に見えます。
横の6本幅を置いたところに、縦に2本幅を差していったのですが、細いぶん、数が多くて大変でした。ひもの位置が局所的なせいで、横ひもが浮いたりすき間が空いたりになってしまいました。

裏面です。

杉綾網代編みのマットに畳縁の裏面

データです。CraftBandSquare で開くと底が模様の単位になっています。

V1.6.3 リリース

CraftBandSquareのひも上下の編集関連issue対応を行ったバージョンをリリースしました。

公開はこちら
v1.6.3.0のリリース

設定ファイルからの[登録呼出」を行うと、従来は選択した上下図名に入れ換えを行うだけでしたが、V1.6.3 では、現パターンへの追記、ならびにその繰り返しが指定できるようになりました。指定可能なサイズも、50×50から99×99に拡張されました。

例えば、60×60のところに、「網代編み3つ飛び」を入れ換えOFF&繰り返しONで選択すると、

こんなパターンになります。

繰り返しパターンをベースに、部分的に変更して模様を作りたいという時に便利です。
また、矩形選択した領域のみ反転可能となり、桝網代なども作りやすくなりました。

網代編み模様のインデックス

網代編みの伝統的な模様を集めてみよう、ということで、まずは本を見ながら10点ほど作ってみました。まだまだあります。なので、各投稿の冒頭に、識別情報を載せることにしました。こんな表です。

項目名内容
名称漢字表記の名前、複数ある場合は併記(*)
名称(読み)よみがな
模様タイプ単位の繰り返し/中心から四方へ などの大別
単位単位がある場合は、その単位
バンド幅バンド幅の変更を伴う場合は、その変更方法
色の変更を伴う場合は、その変更方法(*)
飛び数網代編みの飛び数
対称性対称軸。上下に対称なら水平線、左右に対称なら垂直線など
備考追記事項があれば

“網代”/”あじろ”など、投稿の名前は参照文献記載通りとしていますので、「名称」として表記を合わせます。

(*) 名称の形容詞として「交色」「配色」が付されており、それが”水平方向と垂直方向の色を変える”という意味の場合は、名称・色の記載からは外します。

なにぶん、素人によるコレクションですので、間違いはあると思います。その場合は是非、投稿へのコメントや「お問い合わせ」フォームからお知らせいただければと思います。随時、記載に反映していきたいと思います。