月別アーカイブ: 2024年3月

八つ目の浅かご

V1.7.5 で加わった機能を使って、八つ目のかごを作ってみました。

八つ目の浅かご

以前作った八つ目のかごは、斜めの差しひも1本を2本に読み替える必要があったため、図とカットリストが別データになっていました。Ver.Upで、斜めの差しひもについても位置を変えて作図できるようになりましたが、今回は「無描画色」を使ってみました。

下図、左側で細い線で描かれているひもを「無描画色」に変えたのが右図です。仕様上、斜めの差しひもを加えるには縦ひも・横ひもとも基本のひも幅にする必要があるため、各2本分のスペースを置いて作りました。

プリントアウトして、型紙にして作りました。こんな感じ。

差しひもについては上下の編み方を指定できないため、「編み図」ではなく「図面」もしくは「型紙」ということになりますが、うまく組み合わせるといろいろな図面を描けるのではないでしょうか。

データです。

V1.7.5 リリース

issue#51~#54対応を行ったバージョンをリリースしました。

公開はこちら
Release v1.7.5のリリース

編集メニューに[色の繰り返し]を追加

2色交互や3色の繰り返しなどを設定したい場合、今までは手動でコピペする必要がありました。それを、まとめて設定できる画面です。

色の繰り返し画面

[追加][削除]ボタンで、任意数の単位を作り、[変更実行]ボタンをクリックすると、上部で対象として選んだひもに対して繰り返し適用します。

CraftbandSquare, CraftBandSquare45 では、ひも幅の繰り返しを指定することもできます。波網代などにに便利です。

描画されない色

無描画色

線の幅がゼロで塗りつぶしも透明な色を指定した場合、プレビュー図に表示されないようにしました。サイズや配置・リスト上は存在しますので、裸の王様のお洋服といいましょうか、スペースを置きたいところで使えます。

サンプルのCraftBandMesh.XML に「無描画色」として追加登録しましたので、更新される場合はインポートしてください。

差しひもの位置(CraftBandSquare)

差しひもの指定に「同位置数」「同位置順」が追加されました。同じ配置面・角度・中心点・開始位置・何本ごと、を複数指定した場合、今までは重なって表示されました。「同位置数」に同じ位置に置かれる差しひもの数をセットし、「同位置順」にそのうちの何番目かをセットすると、並べて表示します。

これらの値は手動で指定することもできますし、[同位置]ボタンをクリックして上記条件をもとに自動判定させることもできます。

この例ですと、こんな図になります。
目の中央に、横には2本・縦には1本の差しひもです。

PPバンド・斜め編みの崩し縞のかご

先に作った崩し縞のかご、同じ模様を斜め組み編みで編んでみました。同じひもの並び(編み方)をCraftBandSquare45に設定しました。

斜め編みの崩し縞のかご

底です。斜め組みで模様がつながる条件に適合します。

斜め編みの崩し縞のかごの底

A4までしか印刷できないプリンターなので、こんな感じで型紙を作りました。縦横同じ長さなので、用紙節約のため上下を少し外しています。

印刷して貼り合わせる手間と、色ごと長さを測って並べる手間を比較して、前者を選びました。正確な長さで作れますので、残り少ない白のバンド(しかも2種)を使い切ることができました。持ち手が1色なのは、実はもう残りがなかったからなのです。

CrafBandSquare45のデータです。

縞のPPバンドのかご#10744

手織りの情報サイト https://www.handweaving.net/ から、プラかごを作ってみました。#10744で、掲載はこちらです。

https://www.handweaving.net/draft-detail/10744/plate-71-figure-9-dictionary-of-weaves-part-i-by-e-a-posselt-united-states-1914?page=0&keyword=10744

ストライプのPPバンドの残りを使ったのは先と同じです。先に登録した「緑ライン」「オレンジライン」をそのまま使いました。

手織り模様のかご#10744

1×1が多いからそのままの幅で作れるかと思いましたが、四方網代箇所はちょっと難しい。緩いと浮いてしまうし詰めすぎると他部分まで狭くなるし、位置が偏在しているので歪みやすい、ということがわかりました。

底です。

手織り模様のかご#10744の底

編み図です。

データです。[ひも上下]の側面に、8×8の1単位が入っています。

PPバンド・鶴模様のかご

クラフトバンド/紙バンドで作った鶴模様のかご、PPバンドでも作ってみました。

次のように、PPバンドの特性に合わせた、底・側面ともに8×8単位の繰り返しです。

  • 3つ飛びは粗すぎるので、2つ飛びの網代編みで
  • 幅を細かく変えられないので、全幅と1/2幅の2種で

できたかごがこちら。

鶴というより、カエルのような。。でもまあ、PPバンドの場合は、サイコロの四や五でも千鳥なんですから、これだって鶴模様、ということにしましょう。

底からみたところ。

鶴模様のかごの底

外側からの編み図です。編み方自体は2つ飛び網代なので、色と幅を合わせてしまえば、編み図は見なくてもいけます。

CraftBandSquare のデータです。色と幅合わせて8本セット、上下4×4の網代編み。底はサイズに合わせて展開し、横中央で切り替えて各対応する側面と模様を合わせました。