PPバンド・ファイルボックスの作りかた

レベル2のクロスベース模様の試作では、単色ベースのときはサイズ違いも試しましたが、格子ベース以降はすべて同じサイズのファイルボックスで統一しています。模様の違いは、そのほうが分かりやすいからです。

サイズ設計

では、どんな用途・サイズにするか。最初に考えた条件です。

  • たくさんあっても実用できるのは、バッグよりは収納ボックス
  • 模様の並びがわかるよう、側面に高さと幅があって、マチは少な目
  • クリアファイルが立てて入るサイズ
  • ファイルボックスに使えて、ケーブル収納なども可

構成本数としては、

  • 4×4単位の模様を作るので、側面一周が4の倍数であること
  • 相対する側面を同じ配置にするため、各側面が左右対称になること
  • 縁や下段に緩衝地帯は作らず、全段に後差しひもを通す
  • 底と縁で45度・135度の斜めひもが同色になり続けて通せること

これらの条件を満たすように、

  • 横ひも 5本
  • 縦ひも 15本
  • 側面の編みひも 9本

としました。斜めひものスロット数は20点、サイズは約23×8×14センチです。

後差しひもの通し方

ベースとなるのは、普通のプラカゴです。
斜めの後差しひもを連続して通したので、こんな手順でつくりました。

完成したベースのかごベースとなるプラカゴです表示順299
水平の差しひも、縁・底中央の3本最下・最上(縁)・真ん中(9段なので4段目)に、水平方向の差しひも(紫色)を通します表示順300
45度と135度を一筆書き白色1セット目。45度と135度の差しひもを、連続的に通していきます。継ぐ場合は、何段分かを重ねます
1本目が1巡して最初に重なる白色1セット目の続き。側面を2周して最初の位置に重なりました。これも何段分かを重ねます表示順400
A色2本目です白色2セット目。右に2スロットシフトした位置から開始し、同様に斜め2方向を通していきます。白色はこれで終わりです表示順401
B色1セット目紫色1セット目。開始位置から、右に1スロットからスタートです。同様に連続的に通します。表示順500
差しひも完了紫色1セット目を通し、更に2セット目を通したら、斜め方向の差しひもは終わりです。重なった部分はまだ浮いています。表示順501
水平方向の差しひも残りの水平方向の差しひもを通します。まず紫色から通します(順序は変わってもOK)表示順600
差しひも用のツールクロスの間を通す時には、ツールとして、先端を細い三角形にカットしたバンドを用意しておくと便利です
白バンドを通す残りの水平方向、白バンドを通します。通しながら、浮いている斜めひもを固定します表示順601
差しひも完成、かごも完成差しひもが通し終わったら完成です
後差しひもの通し方

斜めひもの長さ

45度と135度の斜めひもは連続的に通しましたが、長さは、ひもリストの集計値を参照します。カットリストに出力されるのは1本ごとの長さなので、足し合わせた長さと面積長を見るのです。

以下は、1/2幅と1/4幅、ともに交互の例です。

※ここで説明したデータについては、次稿に改めて掲載します。


さて、いろいろ作ってみて思ったのは、カゴ本体を編むのと、後差しひもでステッチするのとは、少し違う種類の作業だということです。

カゴ本体のほうは、並べて・編んで・詰めていく作業で、最初に広げるスペースも必要ですし、きれいに編むにはそれなりのテクニックもいります。

一方でステッチは、通して・差し込むだけのシンプルな作業で、子どもでもできるくらいですが、そのぶん配置や配色のセンスが問われる感じがします。

こうしてみると、この2つは分けて考えてもいいのかもしれません。

刺繍でも、布を織るところから始める人は普通はいないでしょう。専用の布に糸で模様を加えていくのが一般的です。

同じように、用意されているプラカゴにステッチで模様をつけていくだけ。そんな楽しみ方があってもいいのではないかな、と思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です