PPバンド・Cobblestone模様のかご

サイトの画像を随時、画像共有サービスに登録していたところ、おすすめ画像として届くようになったのが、「Piglet’s Potholder Patterns」というサイトで公開されている、Potholder(鍋つかみ)の様々な模様です。ペグ編み機に「ループ」と呼ばれるひもをかけて編むのですが、既に500を越える編み図が公開されており、コミュニティでは更なるパターンを探求しているそうです。

編み図の使用については、All Avairable For Free とのことですので、最近届いたおすすめ画像をもとに、PPバンドでかごを作ってみました。

使用した模様はこちら <丸石> Cobblestone: 27-peg Chart
http://potholders.piglet.org/wp-content/uploads/2022/04/Cobblestone.png
ブログ記事はこちら
http://potholders.piglet.org/2022/04/cobblestone/

説明によると、完成時には模様に含まれる小さいドットがひもの厚みに隠れてしまうとのこと。PPバンドにはそのような厚みはありませんので、代わりに、ドットを形作る部分のバンド幅を半分にしてみました。

Cobblestone/丸石模様のかご

底も同じ模様にしたため、底の辺の編み目が重なってしまいました。底と側面の辺に1/2幅を置いたためです。改良の余地ありです。

そしてこのかご、光のあたり具合で、丸石/石畳模様に見えない時があるのです。手元で編んでいる時は、模様がわかりずらく、編み図が頼りでした。

編み図です。オリジナルは全部同じ幅ですが、単位8本中2本を1/2幅にして作りました。

CraftBandSquareのデータです。単位となる繰り返しは 8×8で、底・側面いずれも同じ1単位が入っています。

「早見表」四方網代編みと長桝網代編み・3つ飛びの編み図生成

CraftBandSquare45 を使って、3つ飛びで、四方網代編みおよび長桝網代編みの底編み図を生成する手順ができました。

この時、いちばん迷うのは、[縦横の四角]の「垂直に」「底に」に何を設定するかでしょう。3回試行すればいいだけなのですが、わかっていれば1回で作れます。なので、早見表を作ってみました。

PDFファイルです。

四方網代編みと長桝網代編み

正方形は、長方形の特殊ケースです。つまり、長方形としての(角が直角などの)条件を全て満たしており、更に、縦と横が等しいという条件が加わったものです。

底を縦横に組んで45度に立ち上げるタイプのかごで使われる、四方網代編み長桝網代編み。正方形の時に使われるのは四方網代編み、長方形で使われるのは長桝網代編みです。

では、同様に、四方網代編みは長桝網代編みの特殊ケースなのでしょうか。

特徴をリストアップしてみましょう。

四方網代編み長桝網代編み
飛び数は、1,2,3飛び数は、1,3,5
3つ飛びの並びに不連続箇所がある3つ飛びは連続している

全く違っています。別の編み方、と言うべきでしょう。

では、正方形のかごを長桝網代編みで作れるでしょうか。横の四角数 < 縦の四角数 ではなく、横の四角数 = 縦の四角数 なら?

やってみました。編み図の生成手順通りの操作で、作ることができました。長桝網代編みは、正方形を含む長方形で使えるのです。

底は長方形模様です。

正方形の長桝網代編みの底

先に作った、四方網代編みと同サイズです。

同サイズの長桝網代編みと四方網代編み

長桝網代編みの方が汎用性があるのに、なぜわざわざ四方網代編みなのでしょうか。
四方網代編みは、3本ごとに4のひもが交差する箇所が出てきて、詰めにくいしすき間も空きやすい。長桝網代編みの方が圧倒的に編みやすいのに、です。

4方向に模様が揃っていてキレイだから?正方形らしいから?

こう考えてしまうのは、もしかして、私の作り方のせいでしょうか。
私の作り方はこうです。下手な素人ですから、完璧は求めません。

  1. プレビュー図を、等倍とA4縮小の2枚に印刷する
  2. 等倍の方を型紙にし、縦横のひも位置の両端に両面テープを貼る
  3. 縦ひもを、カットしながら全て貼り付ける
  4. 横ひもを、上から順にカットしながら、縮小印刷した編み図通りに差し込んでいく。終わった個所は編み図にマークする
  5. 差し込みにくければ随時両面テープをはがし、詰めにくければ霧吹きで柔らかくし、端や緩む箇所はボンドで軽く貼っていく
  6. 立ち上げラインを、水を含ませた筆で濡らす
  7. 立ち上げる。ボンドで固定した底の四隅は、各側面の真ん中で三角形になっているので、この三角形に沿って固定していく
  8. 側面の高さはほぼ揃っている。予定の高さでカットして縁ひもを貼る

ちなみに、3.のカットしながら、ですが、例えば4本幅で段階的に短くなっていく箇所だと、長さ+αくらいを割いておいて、次のように3本ずつ貼っていけばOK。

型紙に合わせていますので、作りながら固定します。後から、歪みを直したり直角に合わせるとかはしません。
そして、この手順だと、長桝網代編みも四方網代編みも作り方は同じです。
4.で、並んだ縦ひもに、横ひもを差していくとき、四方網代編みは3本ごとに無理が出てくるので、毎回柔らかくして詰めてボンドで留めるのですが、長桝網代編みには無理がない。霧吹き無しでできるし、手間がかからないのです。


先の文献『かごと器の技法がわかる 竹細工 増補改訂版』田中瑞波、メイツ出版、2023 では、長桝網代編みと四方網代編みは、章が違い、手順も異なります。長桝網代編みの手順はこんな感じです。

  1. ひごを縦に7本並べる。横1本目のひごは、縦のひご4,5,6本目を拾って入れる
  2. 横2本目のひごは、縦のひご1,5,6,7本目を拾って入れる
  3. ….
  4. 縦ひご24本、横ひご22本になるまで編み進める
  5. 右端に1本とばしの部分をつくる。180度回転し反対側の面にも同じ手順でひごを入れる
  6. ….
  7. 左から3本とびで拾い、右端1本残してひごを入れる。終えたら180度回す
  8. 先の手順を繰り返し、終えたら90度回す
  9. ….

難しいです。。長桝網代編みの編み目の上下46×46を読み取りたくて、最初は手順に従って拾っていったのです。46本の真ん中22×24、その左上7だと(13,22)~(20,22)などと換算しながら。でも、3回、回転が出てきた段階でギブアップしました。方向音痴の私には無理でした。

この手順で長桝網代編みを作れと言われたら、私には無理です。不可能です。四方網代編みの方がまだマシです。….だから、四方網代編み、なのでしょうか。

データです。

長桝網代底の編み図生成

CraftBandSquare45の機能を使って、四方網代編みの編み図を生成したように、長桝網代編みについても編み図を生成してみましょう。

条件に従うと、長辺に沿って3つ飛びで埋める組み合わせは以下でした。

  • 横の四角数 を3で割った余りが2の時は、A/a、数値は0-3/3-0 (下の四角)
  • 横の四角数 を3で割った余りがゼロの時、B/b、数値は2-1 (中の四角)
  • 横の四角数 を3で割った余りが1の時、C/c、数値は1-2 (上の四角)

上の四角・下の四角・中の四角を作る組み合わせについては、四方網代編みと同じです。

3つ飛びの長桝網代編みにするためには、先にみたように、線で切り替えられた模様を、連続した長方形の入れ子に書き換える、という手順が加わります。

また、上下による方向については、同様に最初から指定するか、もしくは[上下交換]で入れ替えることとします。


編み図生成手順

  1. CraftBandSquare45を起動する
  2. バンドの種類を選択し、基本のひも幅を指定する
  3. 目標寸法から[概算]、もしくは横の四角数・縦の四角数・高さの四角数を直接入力する。少ない方を横の四角数とする。
  4. 「縦横を展開する」チェックボックスをONにし、[ひも上下]タブを開く
  5. 「縦横の四角」に、横の四角数に応じた数をセットし[合わせる]ボタンをクリックする
  6. 底が生成されたら、不連続になっている4本のラインに沿って、2行/2列分の領域をそれぞれ選択し、DeleteでチェックをいったんOFFにする
  7. チェックOFFにした箇所の中を、長方形がつながるようにチェックONにする。
  8. 組み換えができたら、[プレビュー]タブをクリックすると、編み図を確認できる
  9. 縦ひも・横ひも位置の左右を変えたい場合は、[ひも上下]タブに戻って[上下交換]ボタンをクリックする

6.7.のBefore/Afterの例です。上ではいったんDeleteしていますが、そのまま「チェックONのセルの並びが1/3/5」「チェックOFFのセルの並びが1/3/5」になるよう、出来るだけ少なくON/OFFを入れ替える、という脳トレも楽しいです。

左がbefore /右がafter

動画内で参照している「早見表」はこちらにあります。