月別アーカイブ: 2023年9月

開き網代編みのトレイ

名称開き 網代 編み
十字開き 網代 編み
名称(読み)ひらきあじろ あみ
じゅうじひらき あじろ あみ
模様タイプ中心からの4象限
単位各象限 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

ますあじろの変化として『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』には「開きあじろ(十字開きあじろ)」という名前だけ載っていますが、もうひとつの文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
86ページ「22 開き網代編み」に、図が掲載されています。同様のトレイで作ってみました。

開き網代編みのトレイ

底です。

開き網代編みのトレイの底

データです。データの作りは四方あじろ編みと同じです。


四方あじろ編みのトレイ

名称四方 網代 編み
違い桝目 網代 編み
名称(読み)しほう あじろ あみ
ちがいますめ あじろ あみ
模様タイプ中心からの4象限
単位各象限 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,2,3
対称性1/4回転
備考

竹細工の文献
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993

から、次に作ってみたのは、55ページ、図3・19 中心の編み方のちがいによるますあじろの変化(四方あじろ) です。

もうひとつの文献『かご編みの技法大全』92ページには「24 配色違い桝目網代編み」として載っています。

四方あじろ編みのトレイ

底はこんなです。

四方あじろ編みのトレイの底

データは、先のトレイと同様、模様が側面につながるように作ってみました。

CraftBandSquare で開くと[ひも上下]のパターンが見られますが、側面についてはサイズに合わせていますので、再利用には調整が必要です。底のパターンを拡張して使ってください。

ところで、このパターン、かつて作ったパターンによく似ています。「斜め網代編みの底の組み方」を検討した時の正方形パターンです。上下十字に切り替え線があり、上と下・左と右が上下逆対称というところが。

四方あじろについては、同書には、

ますあじろと異なり、底編みから胴への編み上げが容易なので,花かごなどの底編みに応用される

と書かれています。これって、斜め網代編みの立ち上げのこと、ですよね。「四方あじろ」の応用に「長ますあじろ」があるとも書かれていますが、正方形を長方形にするということでしょう。ということは、斜め網代編みの底の組み方は、四方あじろだったってことなのでしょうか!!

データです。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る収納かご

CraftBandMeshシリーズのアプリの使い方については、メニューに簡単な使用例はあるものの、今のところ、マニュアルといえるほどの説明書はありません。

まともにマニュアルを書くと何十ページにもなりそうで、作るのは大変だし、それにそんなに難しいソフトでもないでしょ、と思ってたのですが…どうも、難しいらしい….

でも、全部を体系的に説明するのは大変だけれど、ピンポイントでちょっとした説明をする程度ならできそうです。A4 用紙1枚だったら、見る側もラクだし。と気づきました。

ということで、作ってみました。まずは、CraftBandMesh の超簡単な使い方です。

1分でサイズ計算・クラフトバンド/紙バンドで作る収納かご

pdfファイルです。

wordのファイルてす。

裏面はこちら

絞り網代(しぼりあじろ)編みのトレイ

名称絞り 網代 編み
名称(読み)しぼり あじろ あみ
模様タイプ中心からの4象限
単位
バンド幅
飛び数1~9
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

しぼります目あじろを作ってみて、ひも幅のバリエーションは意外と少ない、と感じました。波網代のように繰り返すならともかく、無限に広がるますあじろでは、4種なんてあっという間の上限です。中央十字部を除く左上・右上・右下・左下の領域は、広がると、”絞り”ではなくなるのです。

もうひとつの文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
82ページ「19 絞り網代編み」に、同じ”絞り網代”が載っています。こちらは、同じひも幅ベースで作られており、広がるとちょっと違う模様が見えてきます。こちらのタイプであれば、サイズに合わせた調整をすれば、上限は無いでしょう。

この模様で、トレイを作ってみました。A4サイズです。

なぜトレイか、というと、今のところCraftBandSquare には、ひも上下のパターンに、水平・垂直各50点まで、という仕様上の制限があるからです。模様=繰り返しパターンの想定でしたし、1.5cm×50=75cm 分あれば十分かなと。

なので、ちょっと変則的ですが、プレビュー図で見た時に底と側面がつながる形で模様のデータを作りました。トレイとしてのサイズについては、別途データを作成し、このデータのカットリストでひもを準備します。そして、模様データの編み図に従って、内側から見た模様を作りました。

底です。側面の模様は底の続きです。

絞り網代のトレイの底

データです。模様とサイズ、2点です。