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CraftBandSquareで作成

(演習1) バンド色で作る模様

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3点のアプリ、《CraftBandSquare》《CraftBandSquare45》《CraftBandHexagon》を使ってみましょう。バンド個別に色を設定して、作られる模様を見てみましょう。

バンド数と個別色

《CraftBandSquare》

  1. 《CraftBandSquare》を起動してください。バンドの種類は先の操作で「汎用(1幅1ミリ)」になっているはずです。
  2. 「基本のひも幅」で、作りたいバンドの幅を指定します。10本幅(10mm)を選んでください。「基本色」には”線のみ“を選んでください。
  3. 「縦横側面を展開する」にチェックを入れ[縦ひも][横ひも]のタブを表示させてください。
  4. 「横ひもの本数」に32、「縦ひもの本数」に32を入力して、縦横32本にしましょう。(本数は任意に変えてもOK)
  5. [縦ひも]のタブを開いてください。ひも番号が1から32の行が出来ています。1行が1本のバンドに対応します。
  6. 項目名が「色」となっている列は、ドロップダウンで色が選択できます。それぞれ、好きな色を選んでください。
  7. セルを選択した状態で、右クリックするとコピー・切り取り・貼り付けなどの操作が行えます。繰り返しを作る場合などに便利です。
  8. [横ひも]のタブを開いてください。同様に、好きな色を設定してください。[縦ひも]のタブの色をコピーして貼り付けることもできます。
  9. [プレビュー]タブを開いてください。平編みで編んだ時の模様が表示されます。
  10. [縦ひも][横ひも]のタブに戻って、任意の行(バンド)を任意の色に変えてください。[プレビュー]タブで変更が反映されるのを確認しましょう。
  11. [ファイル]メニューの[名前をつけて保存]から、好きな名前でファイル保存してください。アプリを終了しても、次に起動した時には、ここまでの状態が保持されます。

《CraftBandSquare45》

  1. 《CraftBandSquare45》を起動してください。バンドの種類は先の操作で「汎用(1幅1ミリ)」になっているはずです。
  2. 「基本のひも幅」で、作りたいバンドの幅を指定します。10本幅(10mm)を選んでください。「基本色」には”線のみ“を選んでください。
  3. 「縦横を展開する」にチェックを入れ[横ひも][縦ひも]のタブを表示させてください。
  4. 「横の四角数」に16、「縦の四角数」に16を入力してください。横ひも・縦ひもとも32本と表示されます。(四角数は任意に変えてもOK、四角数を加えたものが本数です)
  5. [横ひも]のタブを開いてください。ひも番号が1から32の行が出来ています。1行が1本のバンドに対応します。
  6. 項目名が「色」となっている列は、ドロップダウンで色が選択できます。それぞれ、好きな色を選んでください。
  7. 《CraftBandSquare》を開いていれば、《CraftBandSquare》の[縦ひも][横ひも]のセルからコピーして貼り付けることもできます。
  8. [縦ひも]のタブを開いてください。同様に、好きな色を設定してください。
  9. [プレビュー]タブを開いてください。平編みで編んだ時の模様が表示されます。
  10. [縦ひも][横ひも]のタブに戻って、任意の行(バンド)を任意の色に変えてください。[プレビュー]タブで変更が反映されるのを確認しましょう。
  11. [ファイル]メニューの[名前をつけて保存]から、好きな名前でファイル保存してください。アプリを終了しても、次に起動した時には、ここまでの状態が保持されます。

《CraftBandHexagon》

  1. 《CraftBandHexagon》を起動してください。バンドの種類は先の操作で「汎用(1幅1ミリ)」になっているはずです。
  2. 「基本のひも幅」で、作りたいバンドの幅を指定します。10本幅(10mm)を選んでください。「基本色」には”線のみ“を選んでください。
  3. 「縦横側面を展開する」にチェックを入れ[横ひも][斜め60度][斜め120度]のタブを表示させてください。
  4. 「六つ目の高さ」の数値を1mmにしてください。(編み目がわかるように、少しすき間をあける設定です。詰める場合はゼロにしてください。)
  5. [ひも上下]のタブを開き、「織りタイプ(底ベースのみ)」で「鉄線(3軸織)」を選択してください。
  6. [配置数]のタブに戻り、「横ひもの本数」に32、「斜めひも本数」に32を入力してください。「同数」にチェックが入っているため、斜め60度と斜め120度は同じ32本です。
  7. [横ひも]のタブを開いてください。ひも番号が1から32の行が出来ています。1行が1本のバンドに対応します。
  8. 項目名が「色」となっている列は、ドロップダウンで色が選択できます。それぞれ、好きな色を選んでください。
  9. [斜め60度][斜め120度]のタブにも、同様に、好きな色を設定してください。
  10. [プレビュー]タブを開いてください。鉄線編みで編んだ時の模様が表示されます。
  11. [横ひも][斜め60度][斜め120度]のタブに戻って、任意の行(バンド)を任意の色に変えてください。[プレビュー]タブで変更が反映されるのを確認しましょう。
  12. [ファイル]メニューの[名前をつけて保存]から、好きな名前でファイル保存してください。アプリを終了しても、次に起動した時には、ここまでの状態が保持されます。

繰り返し色の設定

まずは、行個別に色を設定しました。
各バンド行と、それがプレビュー図でどう表示されるか、関係が把握できたでしょうか。
色の設定に慣れてきたら、もう少し効率的に設定する方法を知りましょう。

色の編集機能は、[編集]メニューにある[色の変更]と[色の繰り返し]です。

  • [色の変更]画面では、タブごとに、使われている色をリストアップして、まとめて変更することができます。
  • [色の繰り返し]画面では、タブごとに、上から順に、設定した色の並びを繰り返しセットすることができます。

やってみましょう

  1. 《CraftBandSquare》を再度起動してください。先に編集していた状態で開かれます。
  2. [色の繰り返し]機能を使って、全ての方向を、同じ2色の繰り返しにしてみましょう。
  3. [色の繰り返し]機能を使って、全ての方向を、同じ3色の繰り返しにしてみましょう。
  4. いずれかの方向だけ、別の3色の繰り返しに変えてみましょう。
  5. その別の3色の繰り返しを、別の2色の繰り返しに変えてみましょう。
  6. [色の変更]機能を使って、それぞれの色を、別の色に変えてみましょう。
  7. 縦、横(、斜め)について、同じ方向は全て同色、別の方向は別の同色になるようにしてみましょう。
  8. [終了]ボタンをクリックすると「編集中のデータを保存しますか?」と聞かれます。[はい]として、ここまでのデータを保存しておきましょう。
  9. 《CraftBandSquare45》を再度起動して、同じ様に色を変えてみましょう。
  10. 《CraftBandHexagon》を再度起動して、同じ様に色を変えてみましょう。

ここまでで、色の組み合わせが自由に設定できるようになりました。

好きな色・好きな並びの組み合わせで、どんな模様が作られるのかを試してみましょう。先のプラかごの講座のページ最後の方ある「色の並べ方」というリンクが参考になります。


各アプリの操作例を動画にしてみました。個別色の設定、続いて色の編集を行っています。

《CraftBandSquare》

《CraftBandSquare45》

《CraftBandHexagon》


(演習2) 2軸の編み目で作る模様

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《CraftBandSquare》と《CraftBandSquare45》には[ひも上下]というタブがあります。縦横、指定した本数を単位として、

  • チェックONは縦ひもが上
  • チェックOFFは横ひもが上

の編み目を設定するものです。編み目で作られる模様を見てみましょう。

既存の模様の適用

  1. 《CraftBandSquare》を再度起動してください。
  2. 縦ひもが全て同じ色、横ひもが全て別の同じ色になっているでしょうか。プレビューでみると格子模様です。(なっていなければ、そのように修正してください)
  3. [ひも上下]のタブを開いてください。
  4. [設定呼出]ボタンをクリックして「上下図の呼出」画面を表示させてください。
  5. 「上下図名」のドロップダウンから、好きな模様を選び、[OK]ボタンでこの画面を閉じてください。
  6. 編み目の模様が選択したものに変わります。[プレビュー]で見てみましょう。
  7. 他の「上下図名」の模様も試してみましょう。
  8. [ひも上下]のタブに表示されている、編み目を示すチェックボックスのONとOFFを、何点か入れ替えてください。
  9. [プレビュー]で、変更点が反映されたかどうか、確認しましょう。
    ※この変更は、このデータに対してだけのものです。元の設定ファイルは変わりません。
  10. [ひも上下]の編集用のボタンを使ってみましょう。操作により、チェックボックスのON/OFFが変わること、そしてその結果を[プレビュー]で見てみましょう。

模様の読み取り・登録

下図は、「松皮菱 網代編み」模様をデータ化する例です。上下方向と左右方向、それぞれの繰り返しの単位を見つけ、四角形の領域を[ひも上下]のチェックボックスに読み取ってみましょう。

① 特徴点な点を見つけ、単位領域の四隅としてマークする
② マークした4点に線をひいて、1単位分の領域を囲む
③ 位置が読み取りやすいよう線を引き、左上から付番する

  1. 《CraftBandSquare》を再度起動してください。
  2. [ひも上下]のタブを開いてください。
  3. 領域のサイズを変更しします。「水平に」24、「垂直に」32を入力し[サイズ変更]ボタンをクリックしてください。上図の左右方向、上下方向の単位となる本数です。
  4. 編集領域のサイズが24×32に広がったら、図を見ながら、対応する位置にチェックを入れてください。縦ひもは茶ですが、横ひものこげ茶の方がわかりやすければ、こげ茶の位置にチェックを入れる、でも構いません。後から[上下交換]すればよいからです。
  5. すべての点(交差箇所)の状態を読み取ったら、[プレビュー]で見てみましょう。読み取りに間違いはないでしょうか。
  6. [ひも上下]で、単位を、各、上・右・下・左に[シフト]してみてください。単位が正しく認識できていたら、模様の位置は変わりますが、模様そのものの形は維持されます。
  7. [設定登録]ボタンをクリックして表示される「上下図の登録」画面で、上下図名に好きな名前をつけて[OK]として登録してください。別のデータからもこの模様が呼び出せるようになります。

登録した模様の利用

  1. 《CraftBandSquare45》を起動してください。
  2. [ひも上下]のタブを開いてください。
  3. [設定呼出]ボタンをクリックして「上下図の呼出」画面を表示させてください。
  4. 「上下図名」のドロップダウンに、《CraftBandSquare》で登録した模様が含まれていたら、選択して、[OK]ボタンでこの画面を閉じてください。
  5. プレビューで、《CraftBandSquare》と同じ図柄が表示されるのを確認しましょう。
  6. 同じように、[ひも上下]の編集用のボタンを使ってみましょう。操作により、チェックボックスのON/OFFが変わること、そしてその結果を[プレビュー]で見てみましょう。

オリジナル模様の作成

  1. 《CraftBandSquare》《CraftBandSquare45》いずれかを起動してください。
  2. [ひも上下]のタブを開いてください。
  3. 領域のサイズ、「水平に」「垂直に」に好きなサイズを入力して[サイズ変更]してください。
  4. チェックをON/OFFして模様を作りましょう。
    先のプラかごの講座のページ最後の方ある「たくさんの模様」というリンクが参考になります。

※領域のサイズが、ひも数以上であれば、繰り返しではなく1回の適用となります。ひも数に合わせたサイズにすれば、1対1対応の模様になります。


CraftBandSquareで、模様を適用し、作成し、登録し、利用する操作の動画です。

ベースタブの設定

シリーズ5点のアプリは、それぞれ異なる形状やバンドの配置で、かごをデザインします。最初に表示される、ベースとなるタブでは、その形状のフレームとなる基本的な数値を設定します。

CraftBandMesh [底(縦横)]

  • 底の四角部分の本数をセットします
  • 横ひもには「長い横ひも」「短い横ひも」「最上と最下の短いひも」があります
  • 縦ひもは、本数とすき間の寸法を設定します
  • 底の楕円部分と側面は別途、別のタブで指定します

CraftBandSquare45 [四角数]

  • 縦ひもと横ひもがクロスして作られる「四角」の数を設定します
  • 縦ひも数・横ひも数は、ともに、横の四角数+縦の四角数 となります
  • 底ひもを折って立ち上げ、そのまま側面になります

CraftBandKnot [コマ数]

  • 横のコマ数、縦のコマ数、高さのコマ数を設定します
  • 縦ひも数=縦のコマ数、横ひも数=横のコマ数です

CraftBandSquare [四角数]

  • 縦ひもの本数、横ひもの本数、側面の編みひも数を設定します
  • 横の目の数=縦ひもの本数-1、縦の目の数=横ひもの本数-1 です
  • 底・側面とも、ひも幅+目で作られる「四角」が単位です

CraftBandHexagon [配置数]

  • 横ひもの本数、斜めひもの本数、側面の編みひも数を設定します
  • 「同数」のチェックONの場合は、斜め60度と120度は同じです
    「同数」のチェックOFFにすると、斜め60度と120度で異なる値を設定できます
  • 六つ目に高さがある時は巴(3すくみ)、高さがない時は鉄線(3軸織)が描画できます

メイン画面の構成と共通操作

シリーズには現時点で5点のアプリがありますが、いずれのアプリも、基本的な画面構成は同じです。

メイン画面

  • 背景が白のボックスは入力可能、背景がグレーは表示のみです。
    (グリッド表示では、背景が黄色の箇所が表示のみとなります)
  • Up/Downボタンのついている数値は、マウスで値を変えることもできます。
  • 項目には(設定に基づく)初期値が入っていますので、必要箇所のみ変更してください。
  • 入力に伴い、関連個所の数値は自動的に変わります。
  • 各、項目の上にマウスを合わせていると、その項目の簡単な説明が表示されます。
  • 問題がある場合は、画面最下部のステイタスバーに警告が表示されます。

目標寸法と計算寸法

目標寸法セクション

  • 現在、対象として選択されている[バンドの種類]が表示されています。
  • ここに、作りたいサイズ、並びにベースとなるひも幅、基本色を入力します。
    基本色は、色が空のバンドに適用される表示色です。
  • 各寸法の下には、目標寸法と計算寸法の差が表示されます。設定の目安になります。

計算寸法セクション

  • 各箇所で設定した結果のできあがり寸法が表示されます。
  • 値を変えると、リアルタイムで表示が変わります。
  • 設定に問題がある場合は、ステイタスバーに警告が表示されます。

メニューバー

[ファイル]メニュー

メニュー名機能
新規作成現在のデータを破棄して、新たなデータ作成を開始します。
何らかのデータを編集中の場合は「編集中のデータを破棄してよろしいですか?」という確認が表示されますので、よければ[はい]としてください。
各タブでの入力がクリアされるとともに、その時選択されている[バンドの種類]に設定されている初期値がセットされます。
開く新たに開きたいファイルを指定するため、ファイルダイアログ「データを読み取るファイルを指定してください」が表示されます。読み取りたいファイルを選択して[開く]ボタンをクリックしてください。
選択したファイルが、そのアプリでは開けないものだった場合は、その旨メッセージが表示されます。開くことができれば、画面はそのデータに置き換わります。
名前をつけて保存「データを保存するファイルを指定してください」としてファイルダイアログが開かれますので、場所とファイル名を指定してください。
新たな(存在しない)ファイル名であれば、その名前で保存されます。
既存の(存在する)ファイル名であれば、上書き確認のメッセージボックスが表示されます。
新たな名前の初期値には、アプリ名と目標寸法を組み合わせた名前が自動的に表示されますが、自分にとってわかりやすい、日本語の名前にすることをお勧めします。
※ファイルを開く時には、どのアプリで作られたデータかが重要になりますので、
– 保存先のフォルダを分ける
– ファイル名でわかるようにする
など、後からご自分がわかるように保存してください。
保存現在編集中のデータを、その状態で上書き保存します。
ファイル名がつけられていない場合は「名前をつけて保存」と同じ動作です。
中止現在編集中の処理を中止して、アプリを終了します。
編集中のデータは保存されません。破棄されます。
設定データに修正を加えていたとしても、破棄されます。
終了アプリを終了します。
現在編集中のデータに変更がある場合は、保存するかどうかの問い合わせメッセージが表示されます。
設定データが修正されていた場合は、その修正が保存されます。

[編集]メニュー

メニュー名対応ボタン機能
バンドの種類選択[バンドの種類選択]画面を開きます。
一時保存[一時保存][一時保存]画面を開きます。
リセット[リセット]目標寸法以外をリセットします。概算をやり直すときなどに使います。
規定値[規定値]あらかじめ「規定値」として保存されているデータがあれば、そのデータをロードします。専用の初期値をセットしておくと便利です。
概算[概算]設定された目標寸法に合うよう、各ひもの本数や四角数を計算します。
色の変更[色の変更]画面を開きます。
色の繰り返し[色の繰り返し]画面をひらきます。
ひもリスト[ひもリスト][ひもリスト]画面を開きます。ひもの配置、長さと本数、集計値、カットリストなどを表形式で表示するとともに、ファイルとして取り出せます。
規定値保存[規定値]の機能でロードされる値、専用のファイルを保存します。

[設定]メニュー

表示される項目は、アプリにより若干異なりますが、同じ名前に対する機能は同じです。

square
square45

mesh
hexagon

knot

メニュー名機能
バンドの種類[バンドの種類]画面を開きます。
バンドの種類が確認・登録できます。
ゲージ[ゲージ]画面を開きます。
バンドの種類ごと、四つ畳み編みのゲージを確認・登録できます。
編みかた[編みかた]画面を開きます。
縁の始末や、meshの側面の編みかたを確認・登録できます。
付属品[付属品]画面を開きます。
追加品として使用する付属品を確認・登録できます。
描画色[描画色]画面を開きます。
色の名前や、その色味を確認・登録できます。
上下図[上下図]画面を開きます。
[ひも上下]のタブで登録した編み目を確認・修正できます。
基本設定[基本設定]画面を開きます。
設定ファイルのインポートやエクスポートができます。

[ヘルプ]メニュー

それぞれのアプリが何か、バージョンは何かを表示します。
FileVersion に続くバージョン表示は「そのアプリのバージョン / 共通ライブラリのバージョン」です。共通ライブラリのバージョンが、アプリ全体としてのバージョンになります。

その下に表示されるURLは、各アプリのページにリンクしています。
現状の各アプリのヘルプ画面です。

CraftBandMesh

CraftBandSquare45

CraftBandKnot

CraftBandSquare

CraftBandHexagon

操作ボタン

ボタン名機能対応メニュー
縦横(側面)を展開するチェックをONにすると詳細モードとなり、個別のバンドの色や加算長を指定できるようになります。チェックOFFは簡易モードです。
一時保存現状の編集状態を一時的に保存したり、先に保存した時の状態に戻したりすることができます。[編集]
[一時保存]
リセット目標寸法以外をリセットします。概算をやり直すときなどに使います。[編集]
[リセット]
規定値あらかじめ「規定値」として保存されているデータがあれば、そのデータをロードします。専用の初期値をセットしておくと便利です。[編集]
[規定値]
概算設定された目標寸法に合うよう、各ひもの本数や四角数を計算します。[編集]
[概算]
ひもリスト[ひもリスト]画面を開きます。ひもの配置、長さと本数、集計値、カットリストなどを表形式で表示するとともに、ファイルとして取り出せます。[編集]
[ひもリスト]
終了アプリを終了します。編集中の場合は、保存を確認する問い合わせが表示されます。[ファイル]
[終了]

タブの切り替え

  • タブを切り替えることで、データの様々な情報を入力したり、表示したりできます。
  • アプリごと、同じ機能のタブもありますが、特定のアプリにしかないタブもあります。
  • 「縦横(側面)を展開する」のチェックをONにすることで、表示されるタブが増え、個々のバンドに対する設定が可能になります。
タブ名設定内容meshsquare45knotsquarehexagon
(ベース)フレームとなる基本的な数[底(縦横)][四角数][コマ数][四角数][配置数]
(側面)側面と縁の始末[底(底楕円)]
[側面]
[縁の始末][側面と縁][側面と縁][側面と縁]
[差しひも](重ねる)差しひも
[ひも上下]編み目の重ね方
[追加品]追加のパーツ
[プレビュー]展開図表示
[プレビュー2]側面展開図
[メモ他]データ情報・メモ欄
[横ひも]各ひもの色や幅や加算長展開時展開時展開時
(幅固定)
展開時展開時
[縦ひも]各ひもの色や幅や加算長展開時展開時展開時
(幅固定)
展開時展開時
斜め60度
斜め120度

共通の出力ファイル

[プレビュー]タブで表示した画像は、GIFファイルとして出力できます。ブラウザで表示することもできます。

[ひもリスト]ボタンで表示される画面からは、テキストファイルとCSVファイルを出力することができます。

波網代の立ち上げ

波網代で、繰り返しの1単位をどう作るかについては、幅と並び・編み目など、いろいろ試せるようになったと思います。では、それでできた単位を、かごやバッグなどの立体に適用するには、どうしたらよいのでしょうか。

テストにはCraftBandSquareを使い、縦ひも×横ひもで底に模様を作りました。平面であれば完成ですが、立体的なかごを作るのであれば、作成した単位を側面に配置する必要があります。側面への配置を、このアプリと、四角のかごをつくるもうひとつのアプリ、CraftBandSquare45でみてみましょう。

Square

底に対して垂直に立ち上げる場合は、側面の模様は、縦ひも×側面の編みひも、および横ひも×側面の編みひもに、単位を持たせることになります。

CraftBandSquareは、[ひも上下]でセットする編み目は、底・側面(上・右)・側面(下・左)で別々に入力できますし、上・右、下・左についても実質個別扱いできますから、単位vs.ひもの本数を適切に合わせれば、模様の配置はそう難しくないでしょう。側面のつながりは[プレビュー2]で見られますし、一時保存しておいて、試してダメなら戻せばよいのです。

試しに、幅と並びの例の最後にある幅の並び、

1,1,2,2,2,3,4,6,9,9,6,4,3,2,2,2,1,1

を、側面にも作ってみました。縦・横・側面の3方向で少し色を変えて作った[プレビュー]図はこんなです。

[プレビュー2]で側面をつなげたモデルです。


CraftBandSquareでは縦と横は独立(おなじバンドが続くという制約はありますが)ですから、方向ごと並びを変えることも可能です。例えば、先のページの右側の図、片側は等幅というパターンを側面に作ると、こうなります。

垂直方向となる縦ひも・横ひもともに等幅にしたので、底は波ではない普通の網代になりました。幅変更に伴うサイズ変更をどう扱うかは考えどころですが、各面・各方向、それぞれに単位を組み合わせればよい、というのがCraftBandSquareで立ち上げる時のデータの作り方といえましょう。

Square45

斜めに立ち上げるCraftBandSquare45 ではどうでしょう。まず、幅の変更について、確認しておきましょう。

波網代に限らず、底の縦ひも・横ひものいずれかの幅を変更した場合、箱状に立ち上げるためには「底が長方形になること」という条件がつきます。

例えば、横の四角数10個・縦の四角数5個とし、基本のひも幅は5本幅としましょう。縦ひもと横ひもの数はともに10+5の15本になります。縦横を展開し、横ひものうち3本だけを15本幅にしてみると、プレビュー図はこんなになります。

ステイタスバーには長方形にならない、という警告が表示されています(赤の矢印)。横ひもだけ幅広にしたのですから、当然ですね。つまり、立ち上げて直方体形状にするには、底は、長方形に作る必要がある、ということです。

長方形ということは、相対する短辺同士・長辺同士の長さ、つまりそれらの辺を構成するひもの幅を加えた長さが同じでなくてはなりません。

つまり、こうです。

  • 縦ひもの上から、横の四角数の本数ぶん
  • 縦ひもの下から、横の四角数の本数ぶん
  • 横ひもの左から、横の四角数の本数ぶん
  • 横ひもの右から、横の四角数の本数ぶん

これら4点については、ひもの本幅数を足し合わせた長さは、全て同じであること。
同様に、

  • 縦ひもの上から、縦の四角数の本数ぶん
  • 縦ひもの下から、縦の四角数の本数ぶん
  • 横ひもの左から、縦の四角数の本数ぶん
  • 横ひもの右から、縦の四角数の本数ぶん

の本幅数を足し合わせた長さも、全て同じである必要があります。ひもの本幅数は、個別に・任意に変更することはできますが、この条件を満たした幅にしないと、立ち上げられない、ということです。アプリでは、プレビュー2の表示ができません。

※縦ひもと横ひもの本数が異なるケースについては、アプリの設定対象外とします。もしそのようにしたければ、2本寄せや3本寄せのように、実質1本だけれどデータ上は2本(3本)などとして入力することで、本数を合わせてください。


次に、側面を見てみましょう。
下図は、底のバンドがどのように組み合わされて側面になるか、を示したものです。

簡単に言えば、それぞれの側面は、縦ひもと横ひもが交互、かつ正順・逆順入れ替わりつつ重なって作られるということです。Squareは縦・横・側面が独立ですが、Square45では入り混じるのです。

そのため、繰り返しパターンを作るのであれば、その単位は縦横同じとなる正方形に限られ、その並びは、中心に対して両側に対称でなくてはなりません。そして、縦の四角・横の四角ともに、単位の整数倍でなければなりません。以前「PPバンドの斜め組み編みの模様」という記事で、作例から導き出した条件ですが、その裏付けとなるのが上図と言えましょう。

立ち上げには底が長方形という条件があったと同様、縁が水平、つまり直方体形状を作るためには、側面も長方形である必要があります。側面に積みあがるバンドを加えた高さが、4側面各2方向すべて同じということです。

高さの四角数で指定する、どんな数値に対しても同じ高さになるためには、4側面各2方向に、同じ幅のバンドが同順で積みあがる必要があります。その条件もまた、中心に対して両側に対称な並びの単位でできていること、となります。

つまり、幅変更を伴う時に、どんな高さでも直方体形状にするには、本幅は上記繰り返し条件を満たすように並べなければならない、ということです。これは、底が長方形になるための十分条件でもあります。

単位の高さの倍数など特定の高さに対してだけなら、もう少し条件は緩くなるでしょうけれど、倍数や約数を組み合わせるなど、対称に作るより難しそうです。特定の全体サイズに合わせた、繰り返しではない模様の方が作りやすいかもしれません。


ということで、波網代模様を斜めに立ち上げる場合は、

  • ひとつの単位は、中心の両側に、本幅が対称に並んでいること
  • 横の四角は、単位の整数倍で作られていること
  • 縦の四角は、単位の整数倍で作られていること

が、わかりやすい十分条件です。繰り返しの単位ですから、起点を縦ひも・横ひもの各1本目とすれば、縦ひも・横ひもともに同じ並びが繰り返され、四角数位置が単位の区切りと一致するように作ればよいということです。

色を組み合わせる場合は、幅とセットの並びになります。波網代との組み合わせで模様が作られる典型例、鶴網代でみてみましょう