月別アーカイブ: 2024年5月

PPバンド・鉄線編みの三角かご

鉄線編み(3軸織)で、いろいろなかごを作ってきましたが、基本サイズは同じで、ほぼ丸いかごでした。違う形はどうでしょう。例えば、六つ目で作ったような三角かごは?

先に検討した立ち上げ時の角の条件からは、底となる六角形の各辺のバンド数は3の倍数、従って最小3本です。これを1本にして、三角かごにするとどうなるか。

「最小3本」が導かれた前提は「底と辺に同じ織り模様が続く」でしたから、この前提が満たされなくなる、ということでしょう。

試しに、3辺を1本にしたかごの図を作ってみました。模様は「アルプス」です。

そして、図に従って作ってみたのがこちら。

鉄線編みの三角かご

三角形の角になる部分を、無理矢理合わせた、といいましょうか。

3つの角部分です。各、ひも4本分ほどが、3本組ではなく2本組になっています。

角のひも4本がイレギュラーで、この位の小さいかごだとその影響は大きいけれど、大きい三角かごであれば比率は下がるので、形状としてアリ、かもしれません。大きくするなら1本じゃなく3本にすれば? とも言えますが。

データです。

V1.8.3 リリース

issue#60対応、リスト出力記号の空に対応しました。また、CraftBandHexagon についても、おもて/うら表示に対応しました。

例えば先の麻の葉崩しの浅かごですが、表と裏で模様の位置が変わります。作る前に確認できますし、裏側の編み図で編めば、立ち上げ時にひっくり返さずに済みます。

表と裏

ダウンロードはこちら。

Release v1.8.3 のリリース

鉄線編みのかご、3軸織3色パターン

鉄線編み・3軸織の色々な模様のかごが出来ました。並べてみました。

名前が付いているわけですから、いずれも、広く認識されている、よく使われる模様なのでしょう。同じ織り方なのに、違って見えるのも面白いです。

色だけではなく、組み合わせ数や繰り返し数もいくらでも作れますから、模様はもっとあるはず。
CraftBandHexagonを使えば色の組み合わせは容易にシミュレーションできますから、「3方向各3色」のパターンで試してみました。ちなみに、上の写真の中で、「3方向各3色」でできているのは、シックススター(右下)と亀甲(左下)です。

色違いや位置違いは同一視して、異なると思われるパターンは、他に次の3点がありました。

出現する同色パーツは次の3種、

  • ボックス型
  • 山(スターの両断)型
  • 三菱(六つ目のベース)型

作られる模様はいずれかのバーツ3点の組み合わせ[※]であり、すべてボックス型なのが亀甲、すべて三菱型なのがシックススターということのようです。

混合ではなく、すべて山型になる一番右のパターンも、2軍模様としてはありかもしれません。名前は…山の連なりなので「アルプス」とか。図は下向きになってますが。

[※] 組み合わせには条件があるようです。例えば、各1点ずつというのは、数回試したレベルでは出てこなかったのですが、ほんとうに存在しないのでしょうか。

PPバンド3軸織・麻の葉くずしの浅かご

鉄線編みの色違い、メッシュワークの続きです。

『布で楽しむメッシュワーク 基礎とレッスンつき』前田澄子、日本ヴォーグ社、2006年

3本組みの章、41ページ「麻の葉くずし」のパターンでかごを作ってみました。CraftBandHexagonの中心位置および横・斜め60度・斜め120度に読み替えた設定は、次のようになります。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-1A色B色B色
+1A色A色A色
+2B色B色B色

2色3点の繰り返しです。右綾と左綾・表と裏で麻の葉の位置が変わります。

麻の葉くずしの浅かご

白のPPバンドが少し透けているのが残念です。

底です。

麻の葉くずしの浅かごの底

編み図です。底の写真位置。

データです。

PPバンド3軸織・ヘクサゴンの浅かご

鉄線編みの色違い、メッシュワークの続きです。

『布で楽しむメッシュワーク 基礎とレッスンつき』前田澄子、日本ヴォーグ社、2006年

3本組みの章、39ページ「ヘクサゴン」のパターンでかごを作ってみました。CraftBandHexagonの中心位置および横・斜め60度・斜め120度に読み替えた設定は、次のようになります。4色ですが、各方向3点の繰り返しです。

位置横ひも斜め60度斜め120度
-1C色A色B色
+1B色D色C色
+2D色C色A色

ヘクサゴンの浅かご.

底です。編み図に対応した方向から見たところ。

ヘクサゴンの浅かごの底

編み図です。

データです。