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最上と最下の短いひも無しの小かご

今まで、楕円底を作る時には、横置き設定で「最上と最下の短いひも」を置いていました。このひもがなければどうなるでしょうか。やってみました。

お試しポイント

  • 10センチ×12センチ
  • 垂直ひもは5本幅ベース
  • 「最上と最下の短いひも」なし
  • 底は、追いかけ編み2周で差しひも
「最上と最下の短いひも」無しの小かご

持ち手は上につけてみました。

底はこんな感じ。
長い横ひもと縦ひもが、直角にクロスしているところに、追いかけ編みを入れるのがやりにくい。円弧も短くなるため、差しひもの後の追いかけ編みとの間が空いてしまいました。
斜めにカットする 「最上と最下の短いひも」がないので、四角い感じになりました。

「最上と最下の短いひも」無しの小かごの底

かごの評価

簡易度底の角の部分、キレイに作るのは難しい
実用性底が四角なので、安定感がある。たくさん入りそう
可愛さ
出来底が埋まっていない感じ

教訓

  • 「最上と最下の短いひも」がないと、差しひもが入る円弧部分が短くなる

5本幅の小かご比較

同じサイズで作った3点を比較してみました。

垂直ひも数長い横ひも数縦ひも数差しひも数縁かがりひも使用長
36598234センチ
30478221センチ
24358211センチ
底を比較

底の編みひもについては、角の丸みや目の数で2センチくらい差がありましたが、ひも長加算の余裕範囲だと思います。側面についても同様。

縁かがりについては、目の数で10センチくらい差がでてきますが、編みかたの設定には「ひも長加算1目あたり」がありますので、そこそこの値は出力されていると思います。 適切に設定すれば 、ですが。

側面

5本幅30の小かご

垂直ひも36本と24本、その間くらいを試してみました。

お試しポイント

  • できあがりサイズ・側面・縁は同じ
  • 垂直ひもは同じく5本幅ベース
  • 長い横ひも4本、縦ひも7本
垂直ひも30本

サクサクというほどではありませんが、無理なく編めます。
ただし、長い横ひもが4本であり偶数のため、底の追いかけ編みが横方向の1辺で、縦横にならず重なってしまっています。

取っ手については、追いかけ編みを両サイドから開始したので、同じ位置になりました。

かごの評価

簡易度
実用性普通に使えそう
可愛さ
出来3つの中では一番かも

教訓

  • 横ひも偶数だと、どちらかの辺の編み目が重なる
  • 横ひも偶数は、両サイドからの追いかけ編みと相補的

5本幅24の小かご

垂直ひもを減らしてみます。ろい編みの小かごは、横3本・縦5本だったので、5本幅で 横3本・縦5本 だとどうでしょうか。

お試しポイント

  • できあがりサイズは同じ
  • 垂直ひもは同じく5本幅ベース
  • 長い横ひも3本、縦ひも5本
  • 側面は、(当初予定の)追いかけ編み、下は4本幅で上は2本幅
  • 縁をかがる
垂直ひも24本

編みやすい。サクサクといけます。
そして、できあがりも、結構しっかりした感じになりました。
ただ、荒くなったぶん、きれいに揃えるように注意しないといけないようです。

ただし、側面の取っ手の位置が、4本幅1本分、ずれてしまいました。
5本幅に対して4本幅 と広めなので、追いかけ編みを両サイドから始めたのですが、その結果、対称な垂直ひもに対する編みひもの段がずれてしまったのです。

かごの評価

簡易度
実用性十分使えます
可愛さ
出来取っ手の高さが両サイドで異なります

教訓

  • そんなに細かくしなくても、十分使えるかごになる
  • 両サイドからの追いかけ編みは、対称性に要注意

5本幅36の小かご

3対2(15センチ×10センチ)だと、ちょっと細長い感じがしたので、もう少し丸めのかごを作ってみようと思いました。

お試しポイント

  • 10センチ×13~14センチ
  • 垂直ひもは、先の7本から細くして5本幅ベース
  • 底は、先と同じく 、追いかけ編み2周で差しひも
  • 側面はシンプルに追いかけ編み
  • 縁をかがる

概算させると、基本のひも幅と同じくらいのすき間になるので、横5本、縦9本、差しひも8本で、垂直ひもが36本と出てきました。

垂直ひも36本

大変でした。。
まず、縦ひもを差し込むのが大変。
側面も、最初は下が4本幅の予定だったのですが、隙間が狭すぎて詰められない。あきらめて、4本幅を2本幅に割きました。
編み進めて少し広がったところで、2本だけ4本幅が入りました。

底の差しひもは、細くなったぶん、きれいに収まりました。
楕円のバランスも、3対2よりはいい感じです。

かごの評価

簡易度×すごく作りにくい
実用性普通に使えそう
可愛さ
出来キレイに詰められていない

教訓

  • 4本幅くらいの間隔は、狭すぎる

縁の始末の編みかた修正

側面の編みかたを指定するとき、[縁の始末]にチェックを入れた時に出てくる編みかたのデータを若干修正します。
これは、[設定]メニューから[編みかた]画面を開き、登録されている編みかたのうち、「縁専用」にチェックが入っているものです。

ボックスタイプで使っていた、折ったり貼ったりのタイプとしては、以下が登録されています。

  • カットして縁ひもを貼る
  • 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る
  • 内に折ってくるみ下から出して横に折る
  • 内外に折って差し込むだけ
  • 内外に折り縁ひもを貼る
  • 内外に折り内と外に縁ひもを貼る

このうち、最後の2点である「内外に折り縁ひもを貼る」「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については、同じ編みかたなので 「内外に折り縁ひもを貼る」 を削除しました。
残った「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については 、厚さが「0」だったのを「7」にしました。

芯となるひもを編んで、垂直ひもを内外に折って編み目に差し込み、その周りを編んだりかがったりするタイプとしては以下3点が登録されています。(カッコ内は備考です)

  • 内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
  • 内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
  • 内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)

ここに「内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)」を追加しました。

内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)
内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)

かがりひも/縁編みひもの長さについては、今までの実例をもとに、

  • ひも長比率対周長 … 周の長さの何倍か
  • ひも長加算1目あたり … 1目あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算1周あたり … 1周あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算ひもあたり … (1つの番号の編みかた) 1点あたりどれだけ加えるか

をセットしていますが、ひも幅や締め方で変わりますので、適宜追加登録値を変えたり、登録を追加するなどして使っていただければと思います。

参考に、修正したデータを貼り付けました。
同名ファイルを上書きするか、もしくは[設定]メニューの[基本設定]から「設定データの保存先」として選択していただければ、差し替えることができます。

よろい編みの小かご

小かご。 特に用途がなくても、そんなに邪魔にならない。
ひもも、手間も、あまりかからない。

ということで、いくつか、小かごを作ってみようと思います。

お試しポイント

  • 15センチ×10センチくらい
  • 垂直ひもは、7本幅ベース(13本幅の半分)
  • 底は、追いかけ編み2周で差しひもにしてみる
  • 側面にはよろい編み
  • 縁を編んでみる
よろい編みの小かご

側面のそれぞれの編みかたのデータに「周長比率対底の周」という項目があります。これは、底の周(下の計算寸法に表示)に対して、同じなら1/広がっているなら1より大きい数値/狭まっているなら1より小さい数値となります。よろい編みの場合、下手なせいか、浮いて広がる感じになるので、1.05にしました。

縁編みにより縁がしっかりして、全体的にがっしりとした感じ。縁とよろい編みとのバランスはちょっと微妙ですが。

「 底は、追いかけ編み2周で差しひも」ですが、「 追いかけ編み3周で差しひも 」だった先のかごと、底を比べてみました。

右がよろい編みの小かご

差しひもの後は、いずれも「 追いかけ編み2周 +ねじり編み1周」で、差しひもはしっかり固定はされます。でも、楕円の輪の部分、左側は割ときれいに揃っていますが、今回作った方は差しひも部分で広がる感じになりました。詰めようとしてはみたのですが、周を減らし、ひもも少し幅広になったので、ちょっと無理でした。

かごの評価

簡易度
実用性丈夫そうな感じ
可愛いさ
出来 楕円が傾く感じ に歪んでいる。 飾り編みがダメ。

教訓

  • 3対2(15センチ×10センチ)は細長い感じ。
  • 7本幅は、このくらいのサイズのかごには太すぎるかも。

再・菱編みの小さめのかご

最初に作った「菱編みの小さめのかご」ですが、12本幅のバンドで作っています。この時のデータに対して、使用するバンドを13本幅に変えてみました。

先のデータを開き、[編集]メニューの[バンドの種類選択]から、対象バンドの種類名を「クラフトバンド13」に変更します。

寸法を直接設定している箇所はそのままの値ですが、何本幅かで設定している箇所は、選択したバンド幅に合わせて寸法が再計算されます。
今の場合、1本あたりの幅は、12本幅は1.23mm 13本幅は1.18mmなので、全体的に少し小さめのかごになるようです。

外側の計算寸法12本幅13本幅
横寸法18.3cm17.9cm
縦寸法15.3cm14.7cm
高さ寸法7.4cm7.1cm

作ってみました。左が12本幅、右が13本幅。ほぼ、寸法通り、かな。

並べてみると

底の横ひもの間隔が狭くなっているので、持ち手の間隔も狭くなっています。
そこに、同じ長さの持ち手をつけたので、結果的に高さが高くなりました。

ひもリストで出力されるひもの長さは寸法に合わせて再計算されるので、そのままのデータで作ることはできます。でも、バランスが少し変わるので、許容できない場合は設定値の調整が必要ですね。

ボックスのふた

13本幅のバンドで、ボックスのふたを作りました。
200ミリにかぶせるので210ミリ、高さは1/3の70ミリ目安です。

かぶせるので、縁は貼るのではなく、折り込むことにしました。
1. 垂直ひもの半分で、縁ひもをくるむように外に折りこむ。
2. 更に縁ひもを置いて、残りの垂直ひもを外に折り込む。

[編みかた]に、追加で登録しました。
「 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る 」です。

外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る

[縁使用]にチェックを入れ、「くるまれる編みひも」と「外側におくひも」の2点を追加します。「くるまれる編みひも」の「高さ比率対ひも幅」は1、「垂直ひも長比率対ひも幅」は5としました。

側面を編む時の 「高さ比率対ひも幅」と「垂直ひも長比率対ひも幅」 は同じでよいのですが、縁ひもの場合は異なります。

「高さ」と「垂直ひも長」

折り返して差し込む分を合わせ、ひも幅の5倍の長さぶん、垂直ひもを使う、という意味の「5」です。

できたふたは、こんな感じ。 13本幅のバンド設定で作りましたから、 サイズ的にはピッタリかぶさるんですが、

ふた

デザインの差たるや。合わなさがすごいです。
普通に作ったら、絶対にあり得ない組み合わせです。

13本幅のバンドを登録

今まで12本幅のクラフトバンドを使ってきたのですが、ボックスを作っていたら手持ちが尽きてしまいました。それで、こんどは13本幅のバンドを購入してみました。色や手触りは似たような感じですが、幅は異なります。6本並べて約92mmだったので、バンド幅は15.34mmとします。

アプリの[設定]メニューの[バンドの種類]で、使用するバンドを登録することができます。ここに「クラフトバンド13」という名前で、13本幅、バンド幅15.34mmを登録しました。他の値はとりあえず「クラフトバンド」と同じにしました。

バンドの種類

ちなみにこの画面、12bandとか10bandとか登録されていますが、テスト用の存在しないバンドなので、行を選択してDeleteキーを押せば、消すことができます。
また、登録済のバンドについても、設定値を変更することができます。
「垂直ひも加算初期値」は、[底(縦横)」にある「垂直ひも長加算」の初期値なのですが、毎回20を10に変えていたので、最初から10になるよう、途中で変えました。

登録後、[編集]メニューの[バンドの種類選択]画面から「対象バンドの種類名」を
「クラフトバンド13」 に変更すれば、以降は13本幅のバンドのサイズで計算が行われるようになります。

バンドの種類選択

既に作成済のデータに対して、後から対象バンドの種類名を変更した場合は、ひもの本数や幅の設定は変わらず、新しいバンドに対して寸法が再計算されます。

ただし、例えば13本幅で作られていたデータに対して、12本幅のバンドに変更するようなケースでは、13本幅は最大値である12本幅に変わります。