CraftBandHexagon のテストが一段落したので、1分でサイズ計算シリーズを作ってみました。一番シンプルな六つ目のかごです。
pdfファイルです。
wordのファイルです。
issue#63に対応しました。
設定の付属品データベース、ならびにそれを参照した追加品の機能が増えました。全てのアプリ共通です。
今まで、[追加品]のタブでデータに追加品を登録した場合、それらは全て、本幅のバンドの一環として記号が振られ、集計されてカットリストに出力されていました。
これを、追加品のタブで、「集計対象外」のチェックボックスをオンにすることで、集計対象から外せるようになりました。1つの付属品が複数のパーツで構成される場合は、各パーツごとに指定できます。
記号が振られず、集計されませんが、リストの「追加品」欄には長さとともに出力されます。金具やチューブなど、よく使う部品を付属品に登録しておけば、簡単に再利用できるようになります。
追加品が画像に表示されるのは、CraftBandMesh だけでした。これを、追加品ごと「描画」のチェックボックスをオン/オフすることで、いずれのアプリにおいても、表示/非表示を選択できるようにしました。
また、表示する図も、今までは長さのバンドの図だけでしたが、円や半円の表示も可能になりました。どんな図を対応させるかは付属品データベースで指定します。
CraftBandMesh の画像例です。左側図の下部、従来はバンドのみの表示でしたが、右のように、円や半円の絵も指定できるようになりました。
付属品データベースで設定可能な形状は今のところ以下です。
各追加品をデータに加える時には「長さ」を入力します。その「長さ」に必要なひも長は、付属品データベースに設定した係数と加算で算出するしくみです。例えば係数に3.14をセットすれば「長さ」として直径を入力し、周長をひも長にすることができます。
この「長さ」ですが、従来は数値を直接入力するだけでした。そのため、例えばデータを再利用してサイズを変えるような場合、追加品のサイズも手動で合わせる必要がありました。
これを「長さ参照」可能にしました。アプリごと、下部の計算寸法として表示されている数値から、縦・横・高さ・周を参照できるようになりました。
長さを「長さ参照」で「入力値」以外にセットしておくと、ベースとなる本数や間隔が変わった際には、その結果の計算寸法が自動的に反映されます。長さに対する適切な係数と加算を設定することで、データの再利用を効率化することができます。
なお、既存データの値は「入力値」即ちそのままの長さとなります。
「集計対象外」の応用として、実物に対応のない、プレビュー図に描くだけの図形を「補助線」として登録することができます。V1.8.6のサンプル設定ファイルには、次のような補助線を登録しています。
CraftBandHexagonで、この補助線を図に加えた例を作ってみました。緑の線です。長さ参照機能を使って、縦や周を参照した長さにしていますので、斜めひもの本数を変更しても、追随した図になります。
データには、他の補助線も登録していますので、「描画」にチェックを入れて、効果を試してみてください。
ダウンロードはこちら。
更新インストールの操作例です。
※新規インストールの場合は「起動するまで」のページをご覧ください。
#issue対応、何点かの修正です。
CraftBandHexagon の差しひもで、平行方向かつ底の六角形の角位置を通る場合は、Y字になるよう修正しました。左側がV1.8.4 の時で、同じデータに対してV1.8.5では右図のようになります。
差しひもはY字に分岐するのですが、データ的には、他のひもと同じ並びで 1本の扱いです。ひもリストには、次のように、メモ欄に分岐情報を追記します。
また、添付のサンプル設定ファイルに、deep色一式を追加しました。
既存色の「透明度」値は50~100で、かなり透過的です。deep色は「透明度」値180で、ベタ塗りに近い色になっています。差しひもの重なりを見るには、上の2枚の図のように、deep色の方がわかりやすいと思います。必要に応じて使い分けてください。
サンプル設定ファイルですが、更新インストールの場合は、[設定]メニューの[基本設定]画面、[インポート]ボタンから「C:\Program Files\Labo\CraftBand\CraftBandMesh.XML」を読み取ってください。
ダウンロードはこちら。
編集中のデータで使用している色は、それぞれのタブで、各バンドに対応した行から個別に設定・変更しますが、まとめて設定・変更したいこともあります。[編集]メニューには、そのために使える2つの機能が用意されています。
同じ色全てを、別の同じ色に変えたい時に便利です。
手動で呼び出しますが、バンドの種類を変更するなど使える色が変わった時には自動で表示されます。仮の色でテンプレートを用意しておき、都度、好きな色に置き変えて使うなどの応用ができます。
色の並びの繰り返しを作りたい時に便利です。
「縦横(側面)を展開する」ことにより、“何本幅”を変更可能なアプリであれば、同じ画面で、本幅の繰り返しを指定することもできます。
[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の変更画面を呼び出してください。
最初は、そのデータで使われている全色がリストアップされています。
表示・変更対象は、上部にあるチェックボックスで限定することができます。下図は、CraftBandSquare ですが、色が使える「側面と縁」「差しひも」「追加品」「縦ひも」「横ひも」の各タブのうち、任意のタブを対象に指定できます。
例えば、「縦ひも」と「横ひも」だけ色を表示・変更したければ、その2点にチェックを入れ、[使用色]ボタンをクリックすると、縦ひもと横ひもで使われている色のみがリストされます。
先のデータで、縦ひもと横ひもの色を変更してみましょう。
現在の色それぞれに対して、何に変更したいかを指定してから、[変更実行]ボタンをクリックしてください。
変更結果のメッセージが表示されたら、色の変更画面を閉じて、指定通り変わっているかどうか確認しましょう。
[編集]メニューの[色の変更]をクリックし、色の繰り返し画面を呼び出してください。
変更対象は、追加品や差しひもを除いたベースとなるバンドです。[色の変更]と同様に、上部にあるチェックボックスで操作対象を限定することができます。
下図は、CraftBandSquare ですが、ベースとなるバンドは「側面と縁」「縦ひも」「横ひも」となります。
何点を繰り返すのかは、行数で指定します。1行だけであれば、すべてのバンド行が対象になります。2行であれば2点の繰り返し、3行であれば3点の繰り返しです。必要数の行を [追加]ボタンで追加してください。
テスト用に、CraftBandSquareの概算機能で、ひもの本数のみをセットしたデータを作りましょう。「縦横側面を展開する」にチェックを入れると、横ひも・縦ひも・側面の編みひもそれぞれに色を設定できるようになります。
テストデータが作れたら、縦ひもを、4色の繰り返しに設定してみましょう。
4行を作り、繰り返したい色の並びを順に設定します。[変更実行]ボタンをクリックし、結果のメッセージが表示されたら完了です。[閉じる]ボタンで画面を閉じ、メイン画面に戻って結果を見てみましょう。
変更対象として指定した[縦ひも]タブを見ると、最初は空だったところに、色が入りました。上から、ひも番号の順に、4点セットが繰り返されています。
既存にない色を登録する方法です。既成のバンドだけではなく、フェルトや布など個別に色を合わせて画像を作ったり、長さをリストしたい、という使い方にも応用できるでしょう。
次のようなステップで試してみます。
1~4.については、CraftBandMeshシリーズのどのアプリからでも登録することができますし、登録したバンドや描画色は別のアプリからも使えるようになります。(同じ設定ファイルを使っていれば)
1.新たなバンドを登録する
描画色登録用に、「バンドの種類」に「汎用(1幅1ミリ)」を登録しましょう。
CraftBandMeshシリーズのいずれかのアプリを開き、[設定]メニューの[バンドの種類]をクリックします。
[バンドの種類]画面が表示されたら「汎用(1幅1ミリ)」を追加してください。
バンドの種類「汎用(1幅1ミリ)」の行が追加されたら、本幅に「20」、バンド幅に「20」を入力してください。
他の値はとりあえずそのままにしておきます。(新規作成時の加算値や立ち上げ時にプラスされる値など、そのバンド用の値をセットできます)
[OK]ボタンで画面を閉じてください。これで、1幅につき1ミリ、1~20本幅(1~20ミリ)で使える新たなバンド「汎用(1幅1ミリ)」が追加されました。
CraftBandMeshシリーズのアプリも、ここで一旦閉じてください。
2.画像ファイルからRGB値を読み取る
色はRGB値で作成します。
取り込みたい色が表示された写真のjpgファイルを、ペイントソフトで開きます。
(ペイントはWindows標準のソフトです。画像を右クリックして[編集]としてもOK)
画像から、ペイントの「色の選択」機能でRGB値を読み取ることができます。
0~255までの整数値で、R,G,B が赤,緑,青 に対応します。
読み取りたい色の箇所、それぞれについて、赤,緑,青 の三つの数値をメモしておいてください。ディスプレイが大きければ、次の「3.RGB値を描画色として登録する」操作は、メモではなくウィンドウを並べて読み取った値を転記、でもOKです。
3.RGB値を描画色として登録する
CraftBandMeshシリーズのアプリを開き、[設定]メニューの[描画色]をクリックします。
[描画色]画面が表示されたら、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドに対して、2.で読み取った各色に好きな名前をつけて登録します。まず「あじさい(薄い青)」という名前で、メモした赤,緑,青 の値を入力し、[更新/追加]ボタンで追加してみましょう。
他の色についても同様です。
ここでは、次のように、全部で6色を追加登録しました。
登録出来たら、[OK]ボタンで描画色の画面を閉じてください。
4.バンドに描画色を割り当てる
アプリの[設定]メニューから、再度[バンドの種類]をクリックして、バンドの種類画面を開いてください。
先に登録した「汎用(1幅1ミリ)」のバンドの[色選択]ボタンをクリックすると、登録されている色のリストが表示されます。ここから、このバンドで使いたい色にチェックを入れてください。追加した色だけではなく、既存の標準色も合わせて表示されますので、使いたければチェックを入れてください。
色を選んだら[OK]ボタンで閉じ、更に[バンドの種類]画面も[OK]ボタンで閉じてください。これで、「汎用(1幅1ミリ)」のバンドを選択した時に、リストに表示される色が選べました。
ここまで登録出来たら、登録に使ったアプリも一旦終了させてください。(終了させることで、設定ファイルが保存されます)
5.作成した色を使ってみる
登録した色を使いたいアプリを起動してください。
[編集]メニューから[バンドの種類選択]をクリックし、バンドの種類選択画面から、バンドの種類として「汎用(1幅1ミリ)」を選択します。
バンドの種類選択画面を閉じると、色選択の各箇所は、4.でチェックを入れた色のリストになっています。
必要なバンドの本数を設定し、「縦横(側面)を展開する」にチェックを入れて、個別のバンドに色を設定してください。
[プレビュー]タブで画像を表示させると、作成した描画色で表示されます。
例のデータファイルです。
作成した色を含む設定ファイルです。例のデータファイルと合わせて使ってください。