「ボックス」カテゴリーアーカイブ

箱型のかご

文庫網代編みAのトレイ

名称文庫 網代 編み A
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ A
模様タイプ中心部と4象限
単位4象限部分は 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
72ページ「13 文庫網代編みA」を作ってみました。

ますあじろ編みがベースですが、中央部分が4点だけ連続ますあじろになっています。

文庫網代編みAのトレイ

文庫網代編みBのトレイより、バンド1本(4本幅で3本)ぶん、小さくしました。
「文庫」ですから、書類を入れる箱、ですよね。AとB、合わせて文庫、というわけです。

文庫網代編みAと文庫網代編みB

データです。同じく、内側から見た編み図で作っています。

文庫網代編みBのトレイ

名称文庫 網代 編み B
名称(読み)ぶんこ あじろ あみ B
模様タイプ斜めに帯領域で分割
単位右上・左下領域は 10×10
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
73ページ「41 文庫網代編みB」でトレイを作ってみました。

斜めに右上側と左下側に分断され、それぞれの領域は、花ますあじろの表と裏になっています。

文庫網代編みB

底です。斜め線の方向と、裏表が逆になります。

文庫網代編みBの底

内側から見た編み図で作りました。側面に模様が続くよう、位置を調整しています。側面は縦ひもと同じ色で編みましたが、わかりやすくするため、図では色を変えました。

データです。

変形小桝網代編みのトレイ

名称変形小桝 網代 編み
花桝 網代 編み
名称(読み)へんけいこますあじろ あみ
はなます あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位58 × 58
バンド幅
飛び数1,2,3,4,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
69ページ「11 変形小桝網代編み」でトレイを作ってみました。

桝模様4点セットで繰り返し単位になっており、1つの単位が58×58と大きめです。横方向は側面とあわせてひと模様、縦方向は2/3模様くらいを形にしています。

変形小桝網代編みのトレイ

底から見ると上下が入れ替わりますが、模様自体が入れ替わりで構成されているため、模様の別の箇所ともいえます。

変形小桝網代編みのトレイの底

展開図の編み図です。側面の編み目がわかりやすいよう、色を「線のみ」としていますが、実際は茶で編んでいます。内側から見た図として作りました。

変形小桝網代編みの編み図
変形小桝網代編みのトレイ

先に、同じA4サイズでトレイを作った時には、底+側面でデータを作りましたが、その後のVer.Upでひも上下の上限が拡張されたので、単位である58 × 58のデータで底を作ることができました。位置をシフトして、使用ひも本数に合わせています。

側面は、単位模様から底の続きにあたる箇所を抜粋し、2側面分を組み合わせています。水平数が縦ひもの本数+横ひもの本数である98なのですが、現Ver.の上限が99なので、こんどはこちらが制限になりました。

データです。ひも上下は、底が模様の単位です。

編みかえ網代編みのボックス

名称編み替え 網代 編み
組み替え 網代 編み
名称(読み)あみかえ あじろ あみ
くみかえ あじろ あみ
模様タイプ中心から斜めに2分割
単位各領域 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
75ページ「16 編みかえ網代編み」でボックスを作ってみました。

ひとつの面で、中心を通る斜め線で縞の方向が90度変わる、という模様です。

編みかえ網代編みのボックス

4面、同サイズのボックスとし、隣の面から模様が続くようにしたため、隣り合う面では縞の方向が逆になりました。

底も同じ編みかえ網代編みにしてみました。

編みかえ網代編みのボックスの底

データです。CraftBandSquareで開くと、底は1面分、側面は2面分(1面+反転した1面 )を繋げた模様になっています。このボックスのサイズ(縦ひも20本・横ひも20本)に合わせていますので、サイズを変えて使う場合は調整が必要です。

鱗網代編み(うろこあじろあみ)のボックス

名称鱗 網代 編み
名称(読み)うろこ あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平14× 垂直7
バンド幅
飛び数1,2,3,4,5
対称性
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
74ページ「15 鱗網代編み」でボックスを作ってみました。
千鳥網代編みをちょっとカスタマイズしたような模様です。

鱗 網代 編みのボックス

底も同じ鱗網代編みにしてみました。同色だと模様がわかりにくいです。編み図に合わせたつもりだったのですが、後で1箇所間違っていることに気づきました。どこかわかりますか?

鱗 網代 編みの底

千鳥網代編みはすんなりできましたが、こちらはすごく作りにくかったです。3つ飛びベースの場合、3~4段編むと落ち着いてくるのですが、それが全然ない。ところどころボンドで留めないと形にすることができませんでした。何故こんなに編みにくいのか、考えてみました。

詰めにくい箇所があります。でもそれより、ひもが重なってしまう方が問題。普通は、段が変わると目の位置がずれて咬みあう形に固定されるのですが、含まれるような構造なのです。垂直なので落ちてきます。

また、輪編みのように、同じサイズの輪を作ってから編んだのですが、単位につき1本、他より短くなってしまうひもがありました。輪の内側に5本飛びが続く箇所です。輪を切って貼りなおす必要がありました。

データです。底・側面ともに同じ模様の単位ですが、底と側面のひもが重ならないように、位置をシフトしています。

千鳥網代編みのボックス

名称千鳥 網代 編み
名称(読み)ちどり あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平12 × 垂直6
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性垂直線,半回転
備考

引き続きの網代編み模様です。文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
60ページ「4 千鳥網代編み」でボックスを作ってみました。

次のように記載されています。

中心から左右対称に編みすすめます。

模様の単位は 12×6 と偶数なのですが、中心は1点です。そのため、縦ひもと横ひもは同数ではなく、各、プラス1・マイナス1とした奇数(19本と17本 )にしました。

千鳥網代編みのボックス

底は桝網代にしてみました。Ver.Upで、ポチポチしなくても簡単に作れるようになりました。

データです。CraftBandSquare で開くと、側面が模様の単位となっています。

花あじろ編みのボックス

名称花 網代 編み
名称(読み)はな あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位18 ×18
バンド幅水平・垂直とも、単位ごと、中心は広→外に狭
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

図3・20 編み方のちがいよにるますあじろの変化 の続きです。文献は
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993

55ページ、3点の図の3番目 (c)花あじろ です。

繰り返しの単位は 18 × 18 で、その単位の中で、幅が中心から外へ広→狭 となっています。4側面と高さ、各2単位で作ってみました。1,3,5飛びの組み合わせでできているのは、なるほど竹細工だと思います。

最初は 8本幅→4本幅→3本幅→4本幅でデータを作ったのですが、22センチではちょっと大きすぎるかなと思い、6本幅→3本幅→2本幅→3本幅に変更しました。でも、2本幅が入ると作りにくく、大きくても良かったかも、と思いました。

底は、3つ飛びの網代編みです。幅が段階的に変わっていますので、波網代状態です。

展開図・編み図です。CraftBandSquare で開いた時、側面にある18×18が1単位です。ひも上下は1単位ですが、縦ひも・横ひも・側面の編みひもは各2セット分。変更して使う際には、ひも幅と位置を合わせる必要があります。

また、下・左側面は、上・右側面に対してひも1本分、右にシフトしています。ひも幅が偶数単位の奇数中心だからです。角の2辺がずれてしまうのですが、とりあえず単位を優先しました。

花あじろ編みのボックスの編み図

データです。

連続ますあじろ編みのボックス

名称連続桝 網代 編み
小桝 網代 編み
名称(読み)れんぞくます あじろ あみ
こます あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位水平18 × 垂直14
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

図3・20 編み方のちがいよにるますあじろの変化 の続きです。文献は
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993

55ページ、3点の図の1番目 (a)連続ますあじろ です。

連続ますあじろ編み

1単位が 水平18×垂直14で、10×10の(b)花ますあじろより少し大きい。同様に4側面と高さに2回繰り返しましたが、ベースは少し細めの4本幅にしました。

内側は、上下交換した模様になっています。

連続ますあじろ編みの内側と底

底は、X字型の網代、別パターンを試してみました。X字の中心で上と下を入れ替えるとどうなるか?です。やってみると、そのまま繋げた時と同様、中心の上下・左右にひもが2本ずつ重なります。この重なりを1本にすると開き網代編みになるわけで、結局、1,3,5 にするにはセオリー通りにするしかない、というわけです。

ただまあ、開き網代を上下・左右対称にするには奇数にしなければなりませんが、今のように偶数にしたい時には、ありなのかもしれません。

展開図・編み図です。CraftBandSquare で開いた時、側面にある18×14が連続ますあじろの1単位です。底は無視してください。

連続ます網代編み

データです。

花ますあじろ編みのボックス

名称花桝 網代 編み
連続小桝 網代 編み
中心1 網代 編み
名称(読み)はなます あじろ あみ
れんぞくこます あじろ あみ
ちゅうしん1 あじろ あみ
模様タイプ単位の繰り返し
単位10×10
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

竹細工の文献
『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』佐藤庄五郎、共立出版、1993

55ページ、図3・20 編み方のちがいによるますあじろの変化 として3点の図が載っています。その中から一番シンプルな (b)花ますあじろ を作ってみました。

花ますあじろ編み

1単位が10×10、4側面と高さにそのまま2回、繰り返しました。

底は側面とは別なので、X字型の網代を試してみました。開き網代編みでは、左上と右下・右上と左下の斜めの線が、X字の中心で2本分シフトしています。これを、シフトさせずにそのまま繋げたら、どうなるのかな?と思ったのです。

やってみると、上下・左右にひもが重なるし、4,6 の飛び数が出てきて、なるほどこれは、あまり良くないな、ということがわかりました。

底、X字型の網代編み

展開図・編み図です。CraftBandSquare で開いた時、側面にある10×10が花ますあじろの1単位です。底は無視してください。

花ますあじろ編み

データです。

追記
底の シフトさせずにそのまま繋げる開き網代、ですが、左下-右上ラインと右下-左上ラインのクロス部分が3,5 になるタイプと4,6になるタイプの2通りがありました。この例の4,6だと重なりますが、3,5で作れば重なりません。実際、側面のクロスは3,5なのですから!

開き網代編みのトレイ

名称開き 網代 編み
十字開き 網代 編み
名称(読み)ひらきあじろ あみ
じゅうじひらき あじろ あみ
模様タイプ中心からの4象限
単位各象限 6 × 6 [3つ飛び]
バンド幅
飛び数1,3,5
対称性水平線,垂直線,半回転
備考

ますあじろの変化として『図説 竹細工入門~竹製品の見方から製作へ~』には「開きあじろ(十字開きあじろ)」という名前だけ載っていますが、もうひとつの文献
『かご編みの技法大全』佐々木麗子、誠文堂新光社、2018電子書籍版 v1.0
86ページ「22 開き網代編み」に、図が掲載されています。同様のトレイで作ってみました。

開き網代編みのトレイ

底です。

開き網代編みのトレイの底

データです。データの作りは四方あじろ編みと同じです。