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縁の始末の編みかた修正

側面の編みかたを指定するとき、[縁の始末]にチェックを入れた時に出てくる編みかたのデータを若干修正します。
これは、[設定]メニューから[編みかた]画面を開き、登録されている編みかたのうち、「縁専用」にチェックが入っているものです。

ボックスタイプで使っていた、折ったり貼ったりのタイプとしては、以下が登録されています。

  • カットして縁ひもを貼る
  • 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る
  • 内に折ってくるみ下から出して横に折る
  • 内外に折って差し込むだけ
  • 内外に折り縁ひもを貼る
  • 内外に折り内と外に縁ひもを貼る

このうち、最後の2点である「内外に折り縁ひもを貼る」「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については、同じ編みかたなので 「内外に折り縁ひもを貼る」 を削除しました。
残った「内外に折り内と外に縁ひもを貼る」については 、厚さが「0」だったのを「7」にしました。

芯となるひもを編んで、垂直ひもを内外に折って編み目に差し込み、その周りを編んだりかがったりするタイプとしては以下3点が登録されています。(カッコ内は備考です)

  • 内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
  • 内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
  • 内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)

ここに「内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)」を追加しました。

内外に折り内と外に縁ひもをおいてかがる
内外に折り飾りひもでかがる (1目前の上を通す)
内外に折り飾りひもで飾り編み (5目進んで4目戻る)
内外に折り飾りひもで縁編み (4目進んで3目戻る)

かがりひも/縁編みひもの長さについては、今までの実例をもとに、

  • ひも長比率対周長 … 周の長さの何倍か
  • ひも長加算1目あたり … 1目あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算1周あたり … 1周あたりどれだけ加えるか
  • ひも長加算ひもあたり … (1つの番号の編みかた) 1点あたりどれだけ加えるか

をセットしていますが、ひも幅や締め方で変わりますので、適宜追加登録値を変えたり、登録を追加するなどして使っていただければと思います。

参考に、修正したデータを貼り付けました。
同名ファイルを上書きするか、もしくは[設定]メニューの[基本設定]から「設定データの保存先」として選択していただければ、差し替えることができます。

よろい編みの小かご

小かご。 特に用途がなくても、そんなに邪魔にならない。
ひもも、手間も、あまりかからない。

ということで、いくつか、小かごを作ってみようと思います。

お試しポイント

  • 15センチ×10センチくらい
  • 垂直ひもは、7本幅ベース(13本幅の半分)
  • 底は、追いかけ編み2周で差しひもにしてみる
  • 側面にはよろい編み
  • 縁を編んでみる
よろい編みの小かご

側面のそれぞれの編みかたのデータに「周長比率対底の周」という項目があります。これは、底の周(下の計算寸法に表示)に対して、同じなら1/広がっているなら1より大きい数値/狭まっているなら1より小さい数値となります。よろい編みの場合、下手なせいか、浮いて広がる感じになるので、1.05にしました。

縁編みにより縁がしっかりして、全体的にがっしりとした感じ。縁とよろい編みとのバランスはちょっと微妙ですが。

「 底は、追いかけ編み2周で差しひも」ですが、「 追いかけ編み3周で差しひも 」だった先のかごと、底を比べてみました。

右がよろい編みの小かご

差しひもの後は、いずれも「 追いかけ編み2周 +ねじり編み1周」で、差しひもはしっかり固定はされます。でも、楕円の輪の部分、左側は割ときれいに揃っていますが、今回作った方は差しひも部分で広がる感じになりました。詰めようとしてはみたのですが、周を減らし、ひもも少し幅広になったので、ちょっと無理でした。

かごの評価

簡易度
実用性丈夫そうな感じ
可愛いさ
出来 楕円が傾く感じ に歪んでいる。 飾り編みがダメ。

教訓

  • 3対2(15センチ×10センチ)は細長い感じ。
  • 7本幅は、このくらいのサイズのかごには太すぎるかも。

再・菱編みの小さめのかご

最初に作った「菱編みの小さめのかご」ですが、12本幅のバンドで作っています。この時のデータに対して、使用するバンドを13本幅に変えてみました。

先のデータを開き、[編集]メニューの[バンドの種類選択]から、対象バンドの種類名を「クラフトバンド13」に変更します。

寸法を直接設定している箇所はそのままの値ですが、何本幅かで設定している箇所は、選択したバンド幅に合わせて寸法が再計算されます。
今の場合、1本あたりの幅は、12本幅は1.23mm 13本幅は1.18mmなので、全体的に少し小さめのかごになるようです。

外側の計算寸法12本幅13本幅
横寸法18.3cm17.9cm
縦寸法15.3cm14.7cm
高さ寸法7.4cm7.1cm

作ってみました。左が12本幅、右が13本幅。ほぼ、寸法通り、かな。

並べてみると

底の横ひもの間隔が狭くなっているので、持ち手の間隔も狭くなっています。
そこに、同じ長さの持ち手をつけたので、結果的に高さが高くなりました。

ひもリストで出力されるひもの長さは寸法に合わせて再計算されるので、そのままのデータで作ることはできます。でも、バランスが少し変わるので、許容できない場合は設定値の調整が必要ですね。

ボックスのふた

13本幅のバンドで、ボックスのふたを作りました。
200ミリにかぶせるので210ミリ、高さは1/3の70ミリ目安です。

かぶせるので、縁は貼るのではなく、折り込むことにしました。
1. 垂直ひもの半分で、縁ひもをくるむように外に折りこむ。
2. 更に縁ひもを置いて、残りの垂直ひもを外に折り込む。

[編みかた]に、追加で登録しました。
「 外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る 」です。

外向き折り縁ひもをおいて残りも外に折る

[縁使用]にチェックを入れ、「くるまれる編みひも」と「外側におくひも」の2点を追加します。「くるまれる編みひも」の「高さ比率対ひも幅」は1、「垂直ひも長比率対ひも幅」は5としました。

側面を編む時の 「高さ比率対ひも幅」と「垂直ひも長比率対ひも幅」 は同じでよいのですが、縁ひもの場合は異なります。

「高さ」と「垂直ひも長」

折り返して差し込む分を合わせ、ひも幅の5倍の長さぶん、垂直ひもを使う、という意味の「5」です。

できたふたは、こんな感じ。 13本幅のバンド設定で作りましたから、 サイズ的にはピッタリかぶさるんですが、

ふた

デザインの差たるや。合わなさがすごいです。
普通に作ったら、絶対にあり得ない組み合わせです。

13本幅のバンドを登録

今まで12本幅のクラフトバンドを使ってきたのですが、ボックスを作っていたら手持ちが尽きてしまいました。それで、こんどは13本幅のバンドを購入してみました。色や手触りは似たような感じですが、幅は異なります。6本並べて約92mmだったので、バンド幅は15.34mmとします。

アプリの[設定]メニューの[バンドの種類]で、使用するバンドを登録することができます。ここに「クラフトバンド13」という名前で、13本幅、バンド幅15.34mmを登録しました。他の値はとりあえず「クラフトバンド」と同じにしました。

バンドの種類

ちなみにこの画面、12bandとか10bandとか登録されていますが、テスト用の存在しないバンドなので、行を選択してDeleteキーを押せば、消すことができます。
また、登録済のバンドについても、設定値を変更することができます。
「垂直ひも加算初期値」は、[底(縦横)」にある「垂直ひも長加算」の初期値なのですが、毎回20を10に変えていたので、最初から10になるよう、途中で変えました。

登録後、[編集]メニューの[バンドの種類選択]画面から「対象バンドの種類名」を
「クラフトバンド13」 に変更すれば、以降は13本幅のバンドのサイズで計算が行われるようになります。

バンドの種類選択

既に作成済のデータに対して、後から対象バンドの種類名を変更した場合は、ひもの本数や幅の設定は変わらず、新しいバンドに対して寸法が再計算されます。

ただし、例えば13本幅で作られていたデータに対して、12本幅のバンドに変更するようなケースでは、13本幅は最大値である12本幅に変わります。

重し

クラフトバンドをボンドで貼るとき、便利に使っていた重しです。

重し

ダイソーの氷のうに、園芸用の砂を入れています。重さは500~600グラム。

患部を冷やすのに使っていた氷のうが御用済みになり、プランター用の白砂が余っていたので、入れてみたのです。

底は結構平たいし、形も変えられるので、意外と役立っています。

スタッキング可能!

さてこれで、10ミリから200ミリまでのラインナップがそろいました。

いろいろなひも幅で試したので、底を上に並べてみました。

lineUp

そして、

stacking

サイズが10ミリずつ大きくなり、厚さが3.5ミリ計算なので、余裕3ミリ。
角ばったものも丸みのあるものもありますが、コンパクトに重ねることができます。

決まった用途があるわけじゃないので、とりあえずは、マトリョーシカみたいに、出し入れして遊ぶかな。

ちなみに、一番出し入れしにくいのは、一番外側のサイコロボックスでした。
内側も、外側と同じように長いひもが重なっていたりすると、ひっかかってしまうのです。

200ミリボックス

ボックスシリーズ、 テストのつもりで作り始めたのですが、大きくなるにつれ存在感が出てきて、ひもも手間もハンパない。ということで、これが 最後の200ミリ、サイコロボックスです。

サイコロというのは、

飛ばし編みなのですが、サイコロで出た目の数を飛ばしてみました。

200mmbox

縦・横とも、 ひもが重なって編み目にならない箇所も多々。
4本幅で細かくしたつもりなのですが、最大6個とばしですから、荒くなってしまうのですね。

データですが、最初、縦に19本(あいだ6ミリ)差し込もうとしたのですが、ムリ!!
4本幅だと柔らかすぎて、15本(あいだ9ミリ)しか通せませんでした。
そのため、15本の縦ひもの間14点、上下で28か所に差しひもを貼りました。
楕円底用の差しひも機能を流用し、周の長さを調整しています。