日別アーカイブ: 2024年2月9日

立ち上げ可能な繰り返し模様の条件

斜め網代編みで、側面のための配慮などせずに模様を優先して底を作り、それを立ち上げるとどうなるか試してみました。そして、その成果の2つのかごができました。28×2229×24、組み合わせて箱にできます。ピッタリというわけにはいきませんが。

模様をたちあげたかご

ここまでで、模様から、ベターな立ち上げ位置は多少は選べるようになりました。模様が不自然でなく、編みやすい位置。

では、「模様が不自然でなく」レベルではなく、そのまま自然に連続するような、そんな模様網代を作ることができるのでしょうか?

自然に連続、を定義してみました。

基本的な条件は

  1. 繰り返し単位であること
    シフト可能な敷き詰められる単位。[ひも上下]はその1単位でできている
  2. かごの縦・横・高さはともに可変であること
    固定ではない。3の倍数などの条件がつくのはOK
  3. 立ち上げた4側面を各々接する底の続き模様で編むと、側面の辺の編み目がつながること
    単位内の特定の位置で、底の縦横に対して45度で立ち上げる

追加的な条件としては

  1. 側面が連続的である
  2. 編みやすい
  3. 美しい

基本的条件はYes/Noですから、各項、満たしているかどうかは明確に決まります。実際に編んで形にできる、というところまでを条件にしました。

追加条件については、どの程度満たしているか、の主観的・段階的な評価です。

  • 4.については最も連続的なのは同一ですが、そこそこつながっている、というのもありとしましょう。
  • 1,3,5飛びの網代模様だと5.編みやすいですが、切り替え点があると編みにくい。
  • 6.美しさについては「模様」になっているかどうか。対称性等で数値化できるのかもしれませんが、まずはぱっと見た感じで。

ちなみに上の2つの模様、花ますあじろ中心7網代編みについては、側面の辺に花模様の切れ目があり、切り替え線が発生するので3.はNG。

既存の模様の中に、条件を満たすものはあるのでしょうか。
どういう作り方をしたら、これらの条件を満たす模様を作れるのでしょうか。